枝豆の防虫ネットの張り方【簡単3ステップ】
- 支柱(ダンポール)を50cm間隔で設置
- ネットを被せてピンと張る
- 裾を土 or Uピンで完全密閉
※この3つだけ守れば失敗しません
枝豆の防虫ネット張り方について悩んでいませんか。
せっかく種から大切に育てた枝豆が、収穫直前になって虫に食べられてしまうのは本当に悲しいですよね。
この記事では、枝豆の栽培に適した防虫ネットの種類や最適な網目の選び方をはじめ、おすすめの商品、
水やりや追肥といった日常の管理方法まで詳しく解説します。
トンネル設置の具体的なやり方や隙間を作らないコツをしっかり掴めば、初めての方でも安心して美味しい枝豆を育てられますよ。
この記事で分かること
- 防虫ネットの種類や選び方がわかる
- おすすめの防虫ネットの便利な機能がわかる
- トンネル設置の具体的な手順と隙間をなくすコツがわかる
- ネット越しで行う水やりや追肥などの管理方法がわかる
枝豆の防虫ネットの張り方と準備

枝豆を無事に収穫し、美味しい実を堪能するためには、栽培初期段階での物理的な防御、
すなわち防虫ネットの準備と適切な張り方がすべてを決めると言っても過言ではありません。
ここでは、環境に合わせたネットの選び方から、実際のトンネル設置の手順までを深掘りして解説していきますね。
防虫ネットを張るタイミング
枝豆の防虫ネットは発芽直後〜本葉が出る前に設置するのがベストです。
- 遅れる → カメムシ侵入で収穫ゼロもあり
- 早すぎ → OK(問題なし)
栽培に適した防虫ネットの種類

防虫ネットと一口に言っても、ホームセンターやネットショップを覗いてみると、実はいろいろなサイズ、形状、そして素材のものが並んでいます。
ご自身の育てる環境に一番フィットするものを選ぶことが、その後の作業負担を減らし、栽培を成功に導くための第一歩かなと思います。
例えば、お庭やベランダのプランターで小規模に育てる場合は、
鉢全体を上からすっぽりと覆い隠せる立体的なカバー形状(すっぽり被せるタイプ)のものが圧倒的に便利ですね。
裾を紐でキュッと絞るだけで隙間をなくせる商品もあり、設置の手間がほとんどかかりません。
一方で、畑で畝(うね)を作って数十株単位で本格的な露地栽培をする場合は、
畝全体をトンネル状に長く覆うための長尺のロール型ネットが必須になります。
選ぶ際は、枝豆が最終的にどれくらいの背丈や幅に成長するかをイメージすることが大切です。
枝豆は品種にもよりますが、成長すると60cm〜80cmほどの高さになり、葉も横に大きく広がります。
最初から小さすぎるネットを選んでしまうと、生育途中で窮屈になり、買い直す手間が発生してしまいます。
| 栽培環境 | おすすめの形状・サイズ目安 | 特徴とメリット |
|---|---|---|
| プランター・鉢植え | 立体カバー型(幅60cm×高さ70cmなど) | 支柱に被せて裾を絞るだけ。着脱が簡単で少量の栽培に最適。 |
| 家庭菜園(小・中規模) | 長尺ロール型(幅1.35m〜1.8m×長さ5m) | トンネル栽培の基本。120cm〜180cm幅が最も汎用性が高く扱いやすい。 |
| 本格的な畑・露地栽培 | 長尺ロール型(幅1.8m〜2.1m×長さ10m以上) | 広い面積を一度に覆える。両サイドを土でしっかり埋め込める余裕がある。 |
汎用性の高いサイズを選ぶとお得です
一般的に使い勝手が良いサイズとしては、幅135cmや180cmの規格がよく流通しています。この幅があれば、枝豆の栽培が終わった後も、秋まきの葉物野菜(キャベツや白菜など)の防虫トンネルとしてそのまま転用しやすいので、コストパフォーマンスに優れていますよ。
害虫を防ぐ最適な網目の選び方
防虫ネットを選ぶときに一番頭を悩ませるのが「網目(目合い)」の細かさではないでしょうか。
網目のサイズは、対象とする害虫を物理的にブロックできるかどうかに直結するため、非常に重要なポイントになってきます。
枝豆栽培において私たちを悩ませる三大害虫といえば、汁を吸って豆をペラペラにしてしまう「カメムシ」、
莢(さや)の中に潜り込んで実を食べてしまう「マメシンクイガ」、そしてウイルス病を媒介する厄介な「アブラムシ」です。
カメムシやマメシンクイガの成虫を防ぐだけであれば、標準的な1mm目のネットで十分に侵入を防ぐことができます。
しかし、体長が1mmから2mm程度しかないアブラムシの侵入まで徹底的に防ぎたい場合は、
0.8mmや0.6mmといった、さらに細かい網目のネットを選ぶ必要があります。
ただし、ここで注意しなければならないトレードオフの関係があります。
それは「網目が細かくなればなるほど、通気性が悪くなる」という事実です。枝豆は夏に向けて成長していく野菜です。
通気性への配慮も忘れずに
網目が0.6mm以下の極細タイプになると、真夏の炎天下ではネットの内部に熱がこもりやすくなり、高温多湿による蒸れが原因で生育不良や病気を引き起こすリスクが高まります。また、風の抵抗を受けやすくなるため、強風でトンネルが飛ばされないよう、より強固な固定が必要になります。
私自身は、アブラムシ対策にはキラキラ光るシルバーテープ(銀線)が織り込まれた1mm目のネットをよく使っています。
アブラムシは光の乱反射を嫌う性質があるため、1mm目でも銀線が入っているだけで一定の忌避効果が期待できますし、
何より風通しが良いので、真夏でも枝豆が元気に育ってくれるのを感じています。バランスを重視して選んでみてくださいね。
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おすすめの防虫ネット複数紹介
これまでの経験から、私が個人的に「これは本当に便利だ!」と強くおすすめしたいのが、ファスナー付きの防虫ネットです。
家庭菜園を楽しむ多くの方が、このファスナーの恩恵に感動するはずです。
一般的なロール型の防虫ネットの場合、水やりや追肥、雑草取り、あるいは生育状況を確認するお世話のたびに、
裾に被せた土や留め具をわざわざ外してネットをめくり上げなければなりません。
作業が終わったら、また虫が入らないように慎重に土を被せて密閉し直す……。
真夏の暑い時期にこの作業を繰り返すのは、想像以上の重労働なんですよね。
しかし、ファスナー付きの防虫ネットなら、ネットの骨組みである支柱からネット本体を外すことなく、
中央や側面のファスナーをサッと開けるだけで、直接内部にアクセスできちゃいます。
作業時間が圧倒的に短縮できるだけでなく、ネットを全開にしないため、
作業中の一瞬の隙を突いてカメムシなどが侵入してくるリスクを最小限に抑えられます。
害虫の侵入経路を断つという観点からも、非常に理にかなった構造なんです。
ネット通販での購入がおすすめ
近くのホームセンターでは、畑にぴったりのサイズやファスナー付きの特殊なネットが売り切れていることも少なくありません。
持ち帰るのも意外とかさばるので、私はいつもネット通販を利用しています。
私が実際に愛用していて、耐久性も使い勝手も抜群だと感じているファスナー付き防虫ネットは以下からチェックできます。
サイズ展開も非常に豊富なので、ご自身のプランターや畝の長さにぴったりのものが見つかるはずですよ。
価格帯はおおよそ2,000円から3,000円前後で販売されていることが多いですが、耐久性のある素材で作られており、
丁寧に扱えば何シーズンも使い回すことができます。
作業のストレス軽減と害虫防御の確実性を天秤にかければ、
初期投資としては非常にコストパフォーマンスの高い、素晴らしいアイテムだと言えるでしょう。
プランター用なら、被せて紐で絞るタイプの「虫よけすっぽりカバー」なども、手軽でおすすめですよ。
防虫ネットおすすめ比較
| 商品 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ファスナー付き | 作業が圧倒的に楽 | ★★★★★ |
| ロール型 | コスパ最強 | ★★★★☆ |
| カバー型 | 初心者向け | ★★★★☆ |
トンネル設置の具体的なやり方

それでは、畑での露地栽培を想定した、最も防除効果の高い「トンネル設置」の具体的な手順を解説していきますね。
事前の土づくりから骨組みの設置まで、順を追って見ていきましょう。
1. 水はけを良くする畝(うね)を作る
種を直まきするにしても、苗を定植するにしても、その前に必ず畝立てを完了させておきます。
枝豆は乾燥には比較的強い反面、土の過湿(水はけが悪い状態)を非常に嫌う性質を持っています。
根が水に浸かり続けると根腐れを起こしてしまうため、
周囲の地面より10cmから15cmほど高く土を盛った「高畝(たかうね)」にするのが、元気に育てるための重要なコツです。
畝の幅は、1列(1条植え)なら40〜50cm、2列(2条植え)なら60〜70cm程度が目安になります。
2. トンネルの骨格となる支柱(ダンポール)を刺す
畝の準備ができたら、トンネルの骨組みを作ります。
ここで活躍するのが、弾力があって折れにくいFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製の農業用支柱、
通称「ダンポール」です。これを畝をまたぐようにしてアーチ状に曲げ、約50cm〜60cm間隔で土に深く突き刺していきます。
枝豆は成長するとかなり背が高くなるため、
あらかじめ十分な高さと空間(頂点から土まで60cm以上)を確保して刺すのが後々トラブルを避けるポイントですね。
3. 防虫ネットをピンと被せる
骨組みが完成したら、いよいよ防虫ネットを被せます。風の無い穏やかな日を選んで作業するとスムーズですよ。
ネットの端を畝の端の土にしっかり埋めるか、U字ピンで固定してから、トンネル全体にネットを広げていきます。
このとき、ネットがだらんとたるんでいると、強風にあおられた際にネットが激しく揺れ、
枝豆の葉や茎と擦れて植物を傷つけてしまう原因になります。
前後左右に均等な力で引っ張り、ある程度のテンションを持たせてピンと張った状態を維持するように設置してみてください。
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隙間を作らない設置のコツ
防虫ネットを張る作業において、最も神経を使い、かつ妥協してはならない最重要工程が、地面と接するネットの裾の処理です。
これを適当にやってしまうと、ネットを張った意味が全くなくなってしまいます。
カメムシやマメシンクイガの成虫は、私たちが思っている以上に賢く、執念深いです。
「これくらいなら大丈夫だろう」というほんの数ミリの隙間や、土の凹凸によって生じたわずかな浮き上がりを見逃さず、
そこからトンネル内部へやすやすと侵入してきます。
一度内部に入り込まれると、天敵のいない安全な空間で大繁殖してしまうため、被害がより甚大になるという皮肉な結果を招きかねません。

完全密閉の徹底がすべてを左右する
ネットの裾は、単に土の上に置くだけでは絶対にNGです。
トンネルの両サイドに浅い溝(V字の溝)を掘り、そこにネットの裾を落とし込んでから、上からたっぷりと土を被せます。
さらに、その被せた土の上から足でしっかりと踏み固めて、物理的な隙間を完全に塞ぎ切ることが、害虫対策の要になります。
また、強風でネットがめくり上がるのを防ぐために、
ネットの上から斜めに交差するように「トンネル押さえ用の紐(マイカ線など)」を張るのも非常に効果的です。
アーチ支柱と押さえ紐でネットをサンドイッチ状に挟み込むことで、台風クラスの強風が来てもネットがバタつかず、
しっかりと隙間を守り抜くことができますよ。この「完全密閉」の手間を惜しまないことが、
最終的にたくさんの枝豆を収穫するための最大の秘訣かなと思います。
枝豆の防虫ネットの張り方と管理
立派なトンネルが完成し、ネットをしっかり張れたらひとまず安心!……と言いたいところですが、
植物は生き物ですから日々変化し、成長していきます。
ここからは、ネットを設置した環境下でどのように日々のメンテナンスを行っていくかについてお話しします。
ネット越しで行う水やりの方法

枝豆は比較的乾燥に強い野菜として知られていますが、生育のステージによっては大量の水分を必要とするデリケートな時期があります。
防虫ネットを張っていると「水やりはどうすればいいの?」と迷うかもしれませんが、
基本的にはネットの上からそのままジョウロやホースで散水して大丈夫です。
一般的な防虫ネットのメッシュは水を通すように作られているため、
目の細かいハス口(シャワーノズル)を使えば、水はネットを通り抜けてしっかりと土に届きます。
水やりの管理で特に注意していただきたいのが、「開花期」から「莢(さや)が肥大する時期(実が入る時期)」にかけてのタイミングです。
枝豆はこの時期に、実を大きくするために最も多くの水分を必要とします。
この大切な時期に極端な水切れを起こしてしまうと、せっかく咲いた花がポロポロと落ちてしまったり、
莢ばかりで中身の豆が全く膨らまない「空莢(あきざや)」になったりする大きな原因となってしまいます。
ネットの上から水やりができるとはいえ、ネット越しでは土壌の乾き具合が少し確認しにくいというデメリットもあります。
表面だけ濡れていて、肝心の根っこまで水が届いていないことも珍しくありません。
そこで活躍するのが、先ほどご紹介したファスナー付きのネットです。ファスナーをサッと開けて、
直接土の表面や少し掘った内部の湿り気を指で確認し、
「土が白く乾いていたら、鉢底や畝の奥まで浸透するようにたっぷりと水を与える」というメリハリのある水やりを心がけてみてください。
真夏は朝夕の涼しい時間帯に水やりをするのが基本ですね。
適切な時期と量で行う追肥
枝豆の肥料管理、特に途中で追加する「追肥」については、少し特殊なメカニズムを理解しておく必要があります。
枝豆を含むマメ科の植物の根っこには、「根粒菌(こんりゅうきん)」という目に見えないバクテリアが共生しています。
この根粒菌は、空気中に無尽蔵に存在する窒素ガスを取り込み、
植物が栄養として使える形に変えて供給してくれる(窒素固定)という、魔法のような能力を持っています。
つまり、枝豆は「自分自身で窒素肥料を作り出すことができる野菜」なんです。
そのため、良かれと思って人間が窒素成分の多い肥料をドバドバと与えすぎてしまうと、「ツルボケ」と呼ばれる非常に厄介な現象を引き起こします。
ツルボケになると、茎や葉っぱばかりが異常に大きくジャングルのように繁茂する一方で、
肝心の花が咲かず、実(莢)が全くつかなくなってしまいます。収穫を楽しむ目的からすると、最も避けたい失敗の一つですよね。
追肥は「様子を見てから」が鉄則
枝豆の追肥は、あらかじめスケジュールを決めて定期的に行うものではありません。
葉の色が極端に薄く黄色っぽくなっていたり、下葉が枯れ上がってきたりと、明らかに栄養不足のサインが出ているときだけ、
必要最小限の肥料をパラパラと与えるのがコツです。
もし葉っぱが濃い緑色をしていて、株全体が力強く育っているようであれば、追肥は一切必要ありません。
私は普段から米ぬかなどを活用して土壌を整える有機栽培が好きなのですが、もし追肥が必要になった場合でも、
化学肥料に頼りすぎず、少量のぼかし肥料などを株元に優しくすき込むようにしています。
肥料のやりすぎを防ぐことが、美味しい実をぎっしり詰まらせるための大切なポイントになります。
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倒伏を防ぐ土寄せのやり方

枝豆の栽培中盤において、追肥と同じくらい、あるいはそれ以上に重要になってくる作業が「土寄せ」です。
枝豆が順調に成長して背が高くなり、さらに重たい莢がたくさんつき始めると、株の頭頂部が非常に重くなります。
その状態で夏の台風や強い雨風に晒されると、株の根元からバタンと倒れてしまう「倒伏(とうふく)」が起きやすくなります。
株が倒れて地面に這いつくばってしまうと、葉っぱ同士が重なり合って光合成がうまくできなくなりますし、
風通しが悪くなることで病気や害虫の温床にもなってしまいます。これを未然に防ぐのが土寄せの役割です。
土寄せのタイミングとしては、本葉が数枚出た頃に1回目、さらに草丈が伸びて本葉が5〜6枚になった頃に2回目を行うのが理想的です。
株の周りの土を鍬(くわ)や手で寄せ集め、茎の根元に向かって小山のように盛り上げてあげます。
こうすることで、土が物理的な支えとなって株が倒れにくくなるんです。
さらに素晴らしいことに、土寄せにはもう一つの大きなメリットがあります。
土に埋まった茎の地際部分から、新しく「不定根(ふていこん)」と呼ばれる根っこが次々と生えてくるんです。
根の量が爆発的に増えることで、土の中の水分や養分を吸い上げる力がグンと高まり、結果として豆の甘みが増し、収穫量も大幅にアップします。
ファスナー付きネットなら開けるだけでサクサク作業できますが、密閉型ネットの場合は、
風のない日を狙って素早くネットをまくり、作業後は虫が入らないよう慎重に土を被せて戻すようにしてくださいね。
空間不足を防ぐ生育の管理方法

枝豆がぐんぐんと旺盛に育ってくると、やがて株の頭頂部(先端)が防虫ネットの天井に物理的につっかえてしまう事態が高い確率で発生します。
この「空間不足」を放置しておくと、葉がネットに密着してしまい、網目越しに外からカメムシに口針を刺されて吸汁されるリスクが高まります。
また、内部が葉でギチギチになるため、蒸れて病原菌が繁殖しやすくなってしまいます。
「じゃあ、そろそろ窮屈そうだし、ネットを外してあげようかな」……ちょっと待ってください!
これは絶対にやってはいけない最大のNG行動です。
枝豆が天井につっかえる時期は、大体7月頃。
この時期は、カメムシやマメシンクイガが最も活発に活動し、
産卵場所や餌を求めて飛び回っている「害虫発生のピーク時期」と完全に重なっているのです。
ここでネットを外せば、これまでの苦労がすべて水の泡になり、一瞬で害虫の餌食になってしまいます。
ネットを外さずに空間不足を解消する3つの対策
1. 支柱の高さを上げる:
ネットの裾の固定に余裕があれば、刺してあるダンポールを少し上に引き抜くか、長いものに交換してトンネルの天井を高くします。最も植物に負担のかからない理想的な方法です。
2. 先端をカットする(摘心):
支柱の調整が難しい場合は、枝豆の主茎の先端(生長点)をハサミで少しだけ切り落とします(摘心といいます)。上への成長が止まり、その分のエネルギーが側枝(脇芽)や莢を太らせる方向に回るため、背丈を抑えつつ収量アップも期待できる一石二鳥のテクニックです。
3. 収穫間近ならそのまま待つ:
すでに莢がパンパンに膨らんでいて、あと数日で収穫という段階であれば、無理にいじってストレスを与えず、そのままの状態で収穫の日を迎えるのが賢明です。
大切なのは、「何があっても収穫が終わるまで物理的バリアを維持する」という強い意志を持つことです。
摘心などのテクニックを駆使して、ネット内での環境を快適に保ってあげてください。
農薬を併用する防除のコツ
防虫ネットによる物理的防除は非常に強力で頼もしい手段ですが、完璧ではありません。
ネットを設置する前にすでに土壌の中に卵が潜んでいたり、水やりや土寄せのわずかな隙に極小のアブラムシが侵入してしまったりすることもあります。
そのような場合は、ネットの力だけでなく、
状況に応じて殺虫剤などを適切に組み合わせる「総合的害虫管理(IPM)」の考え方が必要になってきます。
私の場合、もしアブラムシの初期発生を見つけたら、まずは自然由来のお酢を使ったスプレーなどを散布して、
できるだけ化学農薬に頼らない物理的・忌避的な方法から試すようにしています。
それでも被害が広がりそうな時や、マメシンクイガの侵入をどうしても防ぎたい局面に限り、適切な農薬の使用を検討します。
しかし、枝豆栽培において農薬を使用する際、私たちが最も厳格に守らなければならない、絶対に知っておくべきタイムリミットが存在します。
農薬使用における「開花後2週間」の鉄則
枝豆に化学的防除(農薬)を行う場合、「すべての散布は開花後2週間以内に終わらせる」という原則があります。枝豆は花が咲いた後、私たちが食べる豆の部分を急速に肥大させます。この時期以降に農薬を散布すると、食用となる実の内部に成分が移行・残留するリスクが高まるためです。
(出典:農林水産省『農薬の適正な使用』などに基づく安全使用の基本概念)
※農薬の使用量、使用時期、使用回数は、製品ごとに法律で厳格に定められています。
あくまで一般的な目安ですので、正確な情報は必ず各製品の公式サイトやパッケージの裏面をご確認ください。
最終的な判断や使用方法に迷った場合は、お近くの園芸店や農業指導の専門家にご相談くださいね。
つまり、開花から2週間が過ぎ、莢が本格的に大きくなり始めたら、そこからはもう薬には頼れません。
完全に「防虫ネットだけの守り」に切り替える必要があるのです。
だからこそ、後半にネットが窮屈になっても絶対に外してはいけない、という理由がここにも繋がってくるわけですね。
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よくある失敗と対策
- ネットの裾が浮いている → 虫が侵入する原因。必ず土で埋める
- 支柱の間隔が広すぎる → 風でバタつき破れる
- ネットがたるんでいる → 葉が擦れて傷む
- 設置が遅い → 発芽直後にやらないと意味がない
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枝豆の防虫ネットの張り方まとめ

ここまで、枝豆の防虫ネットの張り方から、日々の水やり、追肥、土寄せ、
そして空間管理や防除のコツに至るまで、かなり詳しくお話ししてきました。
防虫ネットは、ただ被せておけば終わりというものではなく、植物の成長メカニズムを理解し、
適切なタイミングでサポートをしてあげることで初めて、その真価を100%発揮してくれます。
作業を大幅に楽にしてくれるファスナー付きの防虫ネットを賢く活用し、裾をしっかりと土で埋めて隙間をなくすこと。
そして、土寄せで株を強く育て、追肥のやりすぎに注意すること。
これらのちょっとしたコツの積み重ねが、夏の厳しい害虫の猛威を跳ね除け、豊作という最高の結果をもたらしてくれます。
我が家でも、この徹底した防虫ネット管理のおかげで、毎年夏になると虫食いのない綺麗な枝豆がたくさん収穫でき、
笑顔で食卓を囲むことができています。
今回ご紹介した方法を参考にして、ぜひご自宅のお庭や畑で、安心・安全で飛び切り美味しい枝豆の栽培にチャレンジしてみてくださいね。
採れたてを塩茹でして食べるあの瞬間は、本当に家庭菜園の醍醐味ですよ!


