ナスのアブラムシ対策と無農薬・市販薬での完全駆除まとめ

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ナスのアブラムシを対策・駆除!無農薬スプレーと大量発生の原因・対策まとめ

せっかく育てているナスに、びっしりと黒や緑の小さな虫が群がっている……。

そんなショッキングな光景を目にして、慌ててしまった経験はないでしょうか。

家庭菜園でナスを育てていて一番頭を悩ませるのが、この厄介なアブラムシの被害かもしれませんね。

ナスのアブラムシ対策には、農薬を使った確実な方法から、身近な酢や重曹を使った無農薬での駆除方法、

そしてコンパニオンプランツでの予防まで、本当にいろいろなやり方があります。

でも、自分の育てている環境やこだわりにどの方法が合っているのか、どうやって原因を取り除けばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、ナスのアブラムシ対策として効果的な予防法や、発生してしまった後のおすすめ対策スプレーについて、

私の経験も交えながらわかりやすく解説していきます。

この記事を読めば、憎きアブラムシをすっきり退治して、元気で美味しいナスをたくさん収穫できるようになるかなと思います。

この記事で分かること

  • アブラムシがナスに大量発生してしまう根本的な原因
  • お金をかけずに手軽にできる効果的な物理的予防法
  • 身近な材料で作れる無農薬の手作りスプレーのレシピ
  • 確実に駆除するための市販スプレーの選び方と注意点


ナスのアブラムシ対策と基礎知識

ナスのアブラムシ対策と無農薬・市販薬での完全駆除まとめ


アブラムシをやっつけるには、まず相手の生態や弱点を知ることが一番の近道ですね。

やみくもにスプレーをかける前に、ここでは、なぜナスにアブラムシが寄ってくるのか、

そして被害を未然に防ぐための基本的な対策についてお話ししていきます。


アブラムシが大量発生する原因

ナスにアブラムシが大量発生する原因(肥料の与えすぎと風通し)


アブラムシが爆発的に増えてしまう一番の原因は、ズバリ「窒素肥料のやりすぎ」だと言われています。

ナスは長期間にわたって花を咲かせて実をつけるため、こまめな追肥が欠かせない野菜ですよね。

ですが、良かれと思って肥料を規定量以上に与えすぎてしまうと、

植物の体内で細胞づくりに使いきれなかった窒素成分が、

「遊離アミノ酸」という形で葉肉や師管(樹液の通り道)の中にたっぷりと蓄積されてしまう生理現象が起きます。

実はアブラムシはこのアミノ酸が大好物で、高い栄養価を求めてやってきます。

彼らは植物から発散されるわずかな匂い(揮発性成分)を触角で敏感に嗅ぎ分けて、

「ここは栄養満点で美味しいナスだぞ!」と遠くから飛来して定着してしまいます。

つまり、私たち人間が良かれと思ってやった肥料のあげすぎが、自ら害虫を呼び寄せる根本的な原因になっているかもしれないんですね。

また、限られたスペースに株間を狭く植えすぎたり、

脇芽かきや下葉かきといった手入れを怠って葉っぱがジャングルのように茂りすぎたりして風通しが悪くなると、

アブラムシにとって雨風や直射日光、さらには天敵から身を隠しやすい、非常に快適な巨大シェルター環境になってしまいます。

日照不足でナスの組織が軟弱になることも、吸汁されやすくなる原因です。

美味しい健康なナスを育てるための土づくりについては、こちらの土づくりの基本に関する記事でも詳しく解説していますので、

合わせて参考にしてみてくださいね。

肥料と風通しの管理が最大の予防

土の様子を見ながら適正な量の肥料を与え、内側に向かって伸びる余分な枝葉は思い切って取り除きましょう。
株の根元までしっかりと風と光が行き渡るように「V字仕立て」や「3本仕立て」などでスッキリさせておくことが、
アブラムシを寄せ付けないための一番の基本になります。

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被害が拡大しやすい発生時期

アブラムシ発生の危険な時期(春と秋)とすす病・モザイク病のリスク


アブラムシは春から秋にかけて非常に長い期間活動しますが、特に私たちが警戒しなければならないのが、

気候が穏やかで過ごしやすい「春(4月〜6月頃)」と「秋(9月〜10月頃)」です。

この時期はアブラムシにとって天国のような環境で、増殖のスピードが私たちの想像を遥かに超えるほど加速します。

アブラムシの繁殖システムは昆虫界でもかなり特殊で、活動の最盛期にはなんと交尾をすることなく、

メス単独で自分と同じクローンを次々と産み出すことができる「単為生殖」を行います。

しかも、葉っぱに卵を産み落とすのではなく、

お腹の中で孵化させた幼虫を直接ポンポンと産み落とす「卵胎生(らんたいせい)」という驚異の仕組みを持っています。

卵が孵るまでのタイムロスが全くないため、産み落とされた幼虫はわずか10日ほどで大人になり、すぐに次の世代を産み始めます。

好適な条件が揃えば、たった1ヶ月の間に最初の数の700倍から800倍という、

まさに指数関数的な大爆発を起こして増え上がってしまうというから恐ろしいですよね。

この爆発的な増殖により発見が少し遅れてコロニー(群れ)が巨大化してしまうと、

ナスが樹液を吸われて慢性的な栄養失調に陥り成長が止まるだけでなく、

アブラムシの排泄物(甘露)が原因で葉っぱが真っ黒なカビで覆われ光合成ができなくなる「すす病」を併発してしまいます。

また、現在の農業技術では治療不可能な「モザイク病」などのウイルス病を媒介する厄介な運び屋でもあるため、

毎日の水やりの際に葉の裏や新芽の隙間をしっかりチェックして、早期発見・早期対処を心がけることが何よりも大切かなと思います。


アルミホイルによる物理的予防

アブラムシを光と色で防ぐ物理的予防法(黄色い粘着板とアルミホイル)


農薬や自作スプレーを準備する前の「第0次防除」として、私がお庭で実践していて強くおすすめしたいのが、

アブラムシの視覚的な弱点や行動習性を逆手に取ったアナログな物理的予防策です。

実はアブラムシの目は特定の光の波長に対して非常に敏感で、

特に太陽光に含まれる紫外線の強い乱反射を本能的にひどく嫌がって避けるという面白い習性を持っています。

自然界において、植物の葉っぱの裏側は光の当たらない暗い日陰になっているのが普通なので、

アブラムシはそこに隠れて天敵から身を守ろうと群生します。

この習性を逆手に利用して、ナスの株元の土の上に、キッチンにあるキラキラ光るアルミホイルを敷き詰めてみてください。

下から太陽の光を強く反射させて、本来暗いはずの葉の裏側まで光をピカピカと照らし出すことで、

飛んできたアブラムシが方向感覚を失い、ナスの株に寄り付かなくなるという強力な忌避効果が期待できるんです。

ただ、キッチンのアルミホイルは雨風で破れたり飛んでいったりしやすいのが難点ですよね。

もし本気で長期間アブラムシの飛来をブロックしたいなら、

農業用として開発された高耐久・高反射の防虫シルバーマルチシートの導入をぜひ検討してみてください。

初期費用として数千円ほどかかり、ただのビニールマルチと比べると少し高価ですが、

非常に頑丈で数シーズン使い回せるため、結果的に農薬代や手間が浮いてものすごくコスパが良いんです。

私もこれを使い始めてから、春先の被害が激減しました。

また、アブラムシは黄色や黄緑色に向かって飛んでいくという性質(走光性)もあるため、

ナスの株の壁面から30センチほど離れた少し高い位置に、市販の「黄色粘着板(ホリバーなど)」を吊るしておくのも効果的です。

株が小さくて被害を受けやすい定植の初期段階から予防的に仕掛けておくことで、

飛来してきた羽のある有翅型アブラムシを効率よくペタッと捕獲し、大繁殖のきっかけとなるコロニーの形成を未然に防ぐことができますよ。


コンパニオンプランツでの防除

コンパニオンプランツを利用したアブラムシ予防(バジルとスイートアリッサム)


違う種類の植物を同じ空間に組み合わせて植えることで、

病害虫の発生を防いだり成長を助け合ったりする「コンパニオンプランツ(共栄作物)」という栽培テクニックも、

無農薬栽培を目指す方にはとても面白くて有効なアプローチです。

ナスのすぐそばの空きスペースに、バジルやパセリといった強い香り(精油成分)を放つハーブ類を一緒に植えてみてください。

これらのハーブが放つ強烈な香りが、ナス本来の美味しそうな匂いを覆い隠す「マスキング効果」を発揮してくれて、

匂いを頼りに飛んでくるアブラムシや他の害虫の嗅覚を混乱させ、遠ざけてくれるんです。


「天敵」を呼び寄せて守ってもらうバンカープランツ

ハーブによる匂いのバリアだけでなく、害虫を食べてくれる頼もしい益虫(天敵)を畑に定住させるための植物、

「バンカープランツ(天敵温存植物)」を意図的に導入するのもおすすめです。

特に「スイートアリッサム」という白やピンクの小さな花をたくさん咲かせる可愛らしい植物は、

ナスの畑の隅っこやプランターに植えておくだけで、

アブラムシを大好物とするヒラタアブや寄生蜂などを呼び寄せるのに最も優れた適性を持つことが研究でも証明されています。

こうして単一の野菜だけが並ぶのではなく、意図的に植物の多様性を高めておくことで、

特定の害虫だけが環境の恩恵を受けて爆発的に増えにくい、自然のバランスが取れた強いお庭の生態系を作り上げることができるんですね。

殺虫剤を慌てて使わなくても、自然のパトロール隊が常に発生初期のアブラムシを退治してくれる自律的な防除ネットワークができるので、

手間も減って一石二鳥かなと思います。


ナスのアブラムシ対策スプレー

事前の予防をいくらしっかりしていても、気候の変化などによってどうしてもアブラムシがついてしまうことはあります。

そんな時に頼りになるのが、直接吹きかけて退治する対策スプレーですね。

小さなお子さんがいて無農薬にこだわりたい場合や、手遅れになる前にとにかく早く確実に対処したい場合など、

皆さんの栽培スタイルや状況に合わせて使い分けるのがポイントです。


無農薬で安心な手作り駆除液

手作り無農薬スプレーの比較(油石鹸水、お酢、重曹の効果と作り方)


まだアブラムシの数が少なく、葉っぱの裏の一部に固まっているような発生の初期段階であれば、

家にある身近な材料だけで安全な手作り駆除液を作ることができます。

その中でも、私が特によく活用していて効果を実感しているのが「油石鹸水スプレー」です。

昆虫は私たち人間のように口や鼻に肺があって呼吸しているのではなく、

体表にある「気門」と呼ばれるミクロの小さな穴から空気を取り込んでいます。

この気門を油の膜でピタッと塞いでしまって、物理的に窒息死させるという流体力学的な仕組みを狙った確実な方法ですね。

作り方はご家庭のキッチンにあるものでとても簡単にできます。

水500mlに対して、サラダ油やオリーブオイルなどの植物油を5ml、そして水と油をしっかりと混ぜ合わせる(乳化させる)ためのつなぎ役として、

無添加の液体石鹸やヤシノミ洗剤などの界面活性剤を5ml投入します。

これをスプレーボトルに入れて、白く濁るまで激しくシャカシャカと振って乳化させれば完成です。

使う時は、アブラムシが密集している葉の裏をめがけて、直接液が滴るくらいびっしょりとスプレーします。

ここで一つ、私からの強いアドバイスなんですが、スプレーボトル選びは絶対に妥協しないでください。

以前の私は100均の安いスプレーで済ませていたんですが、すぐにノズルが詰まったり液漏れしたりして、作業自体が嫌になってしまいました。

今は思い切って購入したプロ仕様の蓄圧式ガーデンスプレー(または電動スプレー)を愛用しています。

数千円と少し値は張りますが、霧の細かさと均一さが別次元で、葉の裏の奥の奥までしっかり油膜が届くので駆除効率が格段に跳ね上がります。

家庭菜園を長く楽しむなら、間違いなく投資する価値のあるマストアイテムですよ!

この手作りスプレーは油の強力な膜で葉っぱの気孔(植物の呼吸穴)も塞いでしまうため、

炎天下でそのまま放置するとナス自身も息苦しくなって光合成ができなくなってしまいます。

効果が発現した翌日には、シャワーなどの弱い水流でナスの葉を優しく洗い流し、油膜を落としてあげるアフターケアを必ず行ってくださいね。

無農薬スプレーを使用する際の絶対条件(希釈、夕方散布、翌日の洗い流し)


酢を用いた効果的な自作スプレー

ご家庭のキッチンに必ずあるお酢の強い酸性と殺菌力を利用したスプレーも、定番かつ強力な無農薬対策の一つとして広く知られています。

お酢に含まれる酢酸の成分がアブラムシを弱らせる忌避効果を発揮するだけでなく、

植物自体を元気にするアミノ酸などの栄養素も含まれているため、生育促進効果も期待できる優れものなんです。

作り方はとてもシンプルで、一般的な醸造酢(穀物酢など)を水道水で「10倍」に薄めて激しく攪拌するだけです。

たとえば、お酢50mlに対して水500mlを混ぜ合わせれば、あっという間に特製忌避スプレーの出来上がりです。

ただし、ここで絶対に注意していただきたいのが「濃度の厳密な管理」です。

お酢の原液のままだったり、水で薄める割合が濃すぎる状態で使ってしまうと、強力な酸性がナスの葉っぱの細胞を破壊してしまい、

茶色く枯れ込む「葉焼け(薬害)」という致命的なダメージを植物に与えてしまいます。

また、真夏のカンカン照りの時間帯にスプレーすると、葉っぱに乗った水滴が虫眼鏡のレンズのような役割をしてしまい、

太陽の光を集めて葉が焼ける原因にもなります。

そのため、スプレーを使う際は、気温が下がって直射日光が当たらない「夕方などの涼しい時間帯」に、

葉の表と裏にまんべんなく散布するのが鉄則ですね。

自分で毎回適切な濃度に薄める手間が面倒だったり、大切なナスを枯らしてしまうリスクが怖いという方には、

食品成分(お酢)100%を有効成分として製品化された『ピュアベニカ』などの特定防除資材スプレーを使うのが一番手軽で確実です。

独自の抽出技術によって薬害が出にくいように最適化されており、

アブラムシだけでなくハダニやうどんこ病の予防にも使えて、

収穫の直前まで安全にシュッシュと繰り返しスプレーできるので、私も常に手元に置いて頼りにしています。


重曹のアルカリ性を活かす退治法

お料理のふくらし粉やキッチンのしつこい油汚れのお掃除など、日常生活で幅広く安全に活躍する重曹(炭酸水素ナトリウム)も、

実はナスのアブラムシ対策として非常に有効かつ多機能なアイテムなんです。

重曹が持つアルカリ性の成分が、アブラムシにとって居心地の悪い環境を作り出し、寄り付くのを防ぐ忌避効果を発揮してくれます。

さらに素晴らしいことに、ナス栽培で頻発する厄介なカビの病気「うどんこ病(葉っぱに白い粉が吹いたようになる病気)」の菌糸の細胞壁を破壊し、

増殖を根本から抑え込む強力な殺菌効果も兼ね備えているんです。

基本的な作り方は、水500mlに対して、重曹を小さじ1杯(約5g)入れて完全に溶解させるだけです。

ただ、これだけの単純な配合だと水を弾く性質があるナスの葉っぱからすぐに成分が流れ落ちてしまうため、

付着力を高めるための一工夫として、先に重曹小さじ1杯と食用油20mlをよく混ぜ合わせておき、

そこに水500mlと台所用中性洗剤を1〜2滴垂らして混ぜ合わせるという少し高度なレシピもおすすめです。

洗剤が油と水の分離を防ぐ展着剤・乳化剤の役割をしてくれるので、葉っぱに成分がピタッと長期間とどまって強固なバリアを張ってくれます。

週に1回程度のペースで、あるいはカビの胞子が飛び散りやすい雨天の後に、

初期症状が出る前の段階から予防的に葉の裏表へシュッシュとスプレーしておくのがコツですね。

害虫の発生リスクと病気の感染リスクの両方をいっぺんに劇的に引き下げることができるので、

無農薬でナスを健康に育てたい方にはぜひ一度試していただきたい、一石二鳥の退治法かなと思います。


確実な駆除におすすめの市販農薬

アブラムシ大発生時に有効な市販薬のローテーション散布


手作りスプレーや物理的な捕殺ではとても追いつかないほど、アブラムシが大発生してコロニーが爆発的に拡大してしまった場合は、

無理に無農薬にこだわりすぎて手遅れになる前に、市販の農薬(殺虫剤)の力を借りて速やかに鎮圧するのも、大切なナスを守るための賢い選択です。

やみくもに散布するのではなく、ナスのアブラムシに適用がある農薬の作用のメカニズムを理解して使い分けることが重要になります。

農薬のタイプ作用のメカニズムと特徴的な使い方(代表的な成分・製品例)
浸透移行性(予防・長持ち)株元の土にまいたり葉にかけたりすると、成分が根や気孔から吸収され、ナスの維管束(樹液の通り道)に乗って植物の先端まで全身にくまなく行き渡ります。葉が巻いて隠れたアブラムシが汁を吸った瞬間に退治できる画期的な仕組みです。新芽にも成分が移行し長期間効果が持続します。(例:オルトランDX粒剤、ベニカ水溶剤など)
即効性(緊急時のノックダウン)薬剤が直接害虫の体にかかるか、葉をかじった瞬間に神経系のナトリウムチャネルに作用して瞬時に麻痺させます。浸透移行性はありませんが、今まさに目の前で大発生しているアブラムシを一刻も早く減らしたい緊急事態に威力を発揮します。(例:ベニカベジフル乳剤など)


ここで化学的な農薬を安全に使う上で最も警戒すべきなのが、「同じ成分の薬ばかりを連続して使い続けないこと」です。

アブラムシは世代交代が極めて早いため、同じ殺虫剤ばかりをまいていると、たまたまその成分に耐性を持っていた個体だけが生き残り、

あっという間に「その薬が全く効かないスーパークローン集団」が増殖してしまいます。

これを回避するためには、系統の違う農薬を順番に使用する「ローテーション散布」が鉄則です。

(出典:農林水産省『総合防除実践マニュアル』)などでも、天敵などの生物的防除や物理的防除を組み合わせ、

化学農薬への過度な依存を減らしながら環境負荷を低減して病害虫を管理する「総合的病害虫管理(IPM)」の重要性が提唱されています。

私がこのローテーション散布の要として常備し、ここぞという時に頼っているのが住友化学園芸の『ベニカXネクストスプレー』です。

市販の家庭向けスプレーとしてはトップクラスに高価な部類に入りますが、

系統の異なる5種類もの有効成分が贅沢に配合されている最高峰のスペックで、

アブラムシだけでなく厄介なオオタバコガや病気まで一網打尽にしてくれます。

大事に育てたナスを絶対に枯らしたくない時の最終兵器として、一本持っておくと本当に安心感が違いますよ。

アブラムシの駆除におすすめのスプレーをこちらで詳しく解説しています。


天敵のテントウムシを活用する

ナスを守る益虫ナナホシテントウと害虫テントウムシダマシの見分け方


農薬は極力使いたくない、自然のサイクルを大切にしたいという方にとって最強の味方となってくれるのが、

自然界の優秀なハンターである「テントウムシ」を活用した生物的防除です。

お馴染みのナナホシテントウやヒメカメノコテントウといった肉食性のテントウムシは、成虫も幼虫も猛烈な食欲の持ち主で、

ナスの葉っぱを巡回しながらアブラムシの群れに突っ込んでいって次々と平らげてくれる非常に頼もしい益虫です。

広域スペクトルの強い農薬の乱用を控えて、これらの天敵が畑に定住して活動しやすい環境を整備できれば、

人間が手を下さなくても自動的に害虫の初期発生を叩き潰してくれる理想の環境に近づきます。

ただ、ここで絶対に気をつけなければならない大きな罠が一つあります。

それは、ナス科の植物の葉っぱや果実をボロボロになるまで削り取って食べてしまう

「テントウムシダマシ(オオニジュウヤホシテントウなど)」という恐ろしい害虫の存在です。

同じテントウムシの仲間なので見た目が似ており、アブラムシを食べてくれる益虫だと思い込んで放置してしまうと、

あっという間に葉が網目状に食い荒らされて光合成能力を奪われ、ナスが壊滅的な被害を受けてしまいます。

両者を見分ける形態分類学的なポイントは明確なので覚えておきましょう。

アブラムシを食べてくれる益虫のナナホシテントウは、背中の羽(鞘翅)がツヤツヤと強い光沢を放っていて、

黒い斑点(星)の数が7つと少ないのが特徴です。

一方、害虫であるテントウムシダマシ類は、背中全体に細かくて短い産毛がびっしりと生えているため光沢がなく、

マットな質感(つや消し)をしています。

さらに、斑点の数が28個前後と気持ち悪いほど多いので、よく見ればすぐに区別がつくはずです。

もしこのテントウムシダマシを見つけたら、絶対に逃がさず、葉っぱごとハサミで切り取ったり、

ガムテープの粘着面でペタッとくっつけたりして、移動されて被害が広がる前に確実に捕殺駆除するようにしてくださいね。


ナスのアブラムシ対策のまとめ

ここまで様々な視点からのアプローチを詳細にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ナスのアブラムシ対策には、「これさえスプレーしておけば絶対に根絶できる」というような、

たった一つの魔法の正解や特効薬はありません。

だからこそ、病害虫の密度を経済的な被害が出ないレベルにコントロールし続ける「総合的な管理」と、

日頃のちょっとした観察や工夫が明暗を分けるんです。

まずは、窒素肥料を過剰に与えすぎないことや、こまめな剪定によって枝葉を透かして風通しや日当たりを良くするといった、

基本となる栽培管理を徹底して、植物体内に余剰なアミノ酸を溜め込まずアブラムシが好まない環境を意図的に作り出しましょう。

その上で、定植初期からの防虫ネットやアルミホイルの強い反射光を利用したり、

コンパニオンプランツの力で多様な生態系ネットワークを構築したりして、

そもそも有翅型のアブラムシを畑に侵入・定位させないための予防を何重にも組み合わせることが最大のコツです。

それでもどうしても環境要因などで発生が確認されてしまったら、

手作りの油石鹸水や酢液、重曹スプレーといった環境への負荷が低い資材で初期の局所的な段階に早めに対処してください。

そして、気象条件の悪化などで増殖スピードが抑止力を上回り、被害の拡大がどうしても止められない局面に至った時にのみ、

市販の即効性や浸透移行性の農薬を作用機序ごとにローテーションしながら正しく安全に投入するなど、

状況に応じたナスのアブラムシ対策の引き出しを立体的にたくさん持っておくことが、持続可能で失敗しないための秘訣かなと思います。

今回ご紹介した「予防」と「駆除」の多角的なテクニックを皆さんのお庭やベランダの環境に合わせてうまく組み合わせ、

実践してみてください。少し良い道具への投資も楽しみながら、厄介な害虫の悩みをすっきりと解消して、

ツヤツヤで美味しい立派なナスが長期間にわたってたくさん収穫できる喜びを、ぜひご家族みんなで味わってくださいね。

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