※本ページはプロモーションが含まれています 栽培方法 水耕栽培

きゅうり水耕栽培はペットボトルで!肥料や藻対策と自作装置のコツ

家庭菜園で人気の野菜といえばきゅうりですが、畑や大きなプランターがないと諦めていませんか。

実は飲み終わったペットボトルを使って、お部屋の窓辺やベランダで手軽に水耕栽培を楽しむことができるんです。

土を使わないので虫が湧きにくく、キッチンなどの省スペースでも清潔に管理できるのが魅力ですよね。

ただ、実際にやってみると「背が高くなって倒れる」「藻が発生して根腐れした」「肥料の濃度がわからない」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

特にきゅうりは成長が早いので、品種選びや支柱の立て方が成功の鍵を握ります。

この記事では、私が実際に試行錯誤して学んだ、失敗しない装置の自作方法やおすすめの品種、日々の管理のコツについて詳しくお話しします。

この記事で分かること

  • 初心者でも失敗しにくいおすすめの品種
  • 倒れるのを防ぐペットボトル装置の作り方
  • 根腐れや藻の発生を防ぐ具体的な対策
  • 収穫量を増やすための剪定と管理のコツ

 

ペットボトルできゅうりの水耕栽培を始める準備

ペットボトルできゅうりの水耕栽培を始める準備
saien-Labo

きゅうりは成長スピードが非常に早く、また大きく育つ植物です。

そのため、トマトやレタスと同じ感覚で始めてしまうと、途中でスペースが足りなくなったり、

支えきれずに倒れてしまったりすることがあります。

まずは成功率をグッと高めるための、適切な「品種選び」と「装置作り」から見ていきましょう。


失敗しない品種のおすすめはラリーノ

失敗しない品種のおすすめはラリーノ
saien-Labo

ペットボトルという限られた環境で栽培する場合、最も重要なのが品種選びです。

一般的な畑で育てるきゅうりを選んでしまうと、根が容器に入りきらなくなったり、

地上部が2メートルを超えて管理不能になったりするリスクがあります。

私が特におすすめしたいのは、「ラリーノ」や「ミニQ」といったミニきゅうりの品種です。


なぜ普通のきゅうりではダメなのか?

通常のきゅうりは「節成(ふしなり)」や「飛び節成」など様々なタイプがありますが、共通しているのは「孫づる(脇芽)」が次々と出てくる点です。

畑であればこれを伸ばして収穫量を増やしますが、ペットボトル栽培では根のスペースも養分も限られています。

旺盛な脇芽に栄養を取られると、肝心の実が育たなかったり、管理しきれずジャングルのようになって通気性が悪化し、病気の原因になったりします。

ラリーノがおすすめな理由

ラリーノは遺伝的に側枝(脇芽)が出にくい性質を持っているため、面倒な「芽かき」や「整枝」の作業がほとんど必要ありません。

これは初心者にとって最大のメリットです。

また、うどんこ病などの病気にも比較的強く、実も10cm程度の食べきりサイズで収穫できるため、株への負担が少ないのもメリットです。

種は少し高価ですが、管理の手間と成功率を考えれば、初心者の方こそ選ぶべき品種だと言えます。


スポンジ培地の準備と装置を自作する方法

スポンジ培地の準備と装置を自作する方法
saien-Labo

水耕栽培の装置は、2リットルの空きペットボトルを使って簡単に自作できます。

基本的な構造は、ペットボトルの上部(注ぎ口側)を切り離し、逆さまにして下部(底側)に重ねるだけのシンプルなものです。


スポンジ培地の加工手順

種まきには、土の代わりに台所用のスポンジを使います。ここで注意したいのはスポンジの素材です。

必ず「ウレタン製」の柔らかいものを選んでください。メラミンスポンジは目が細かすぎて根が入り込めないのでNGです。

スポンジ培地の作り方

  1. スポンジの硬い不織布部分は剥がし、柔らかい部分だけを使います。
  2. 2〜3cm角のサイコロ状にハサミでカットします。
  3. スポンジの中央にカッターで深さ1cmほどの十字の切り込みを入れます。
  4. 切り込み部分に種を挟み込むようにセットします。深すぎず浅すぎず、種が少し顔を出すくらいがベストです。

このスポンジを、逆さまにしたペットボトルの注ぎ口部分にセットします。

最初は水だけで発芽させ、本葉が出て根が伸びてきたら、下の容器に入れた養液(肥料水)を吸い上げられるようにセットします。

こちらもCHECK

水耕栽培スポンジで発芽後の育て方|植え替えからトラブル対策まで

水耕栽培でスポンジにまいた種から、かわいらしい芽が出たときの喜びは格別です。しかし、水耕栽培スポンジで発芽後、どのように育てれば良いのか、具体的な手順で悩んでいませんか。 この記事では、水耕栽培スポン ...

続きを見る

こちらもCHECK

水耕栽培でメラミンスポンジはNG?代用品や選び方解説

水耕栽培を手軽に始めるために、身近なメラミンスポンジを使おうと考えていませんか。 しかし、そもそもメラミンスポンジは使えるのか、疑問に思う方も多いでしょう。 この記事では、水耕栽培におけるメラミンスポ ...

続きを見る


倒れるのを防ぐ支柱の立て方と固定

倒れるのを防ぐ支柱の立て方と固定
saien-Labo

「きゅうり 水耕栽培 ペットボトル」で検索すると、多くの方が直面しているのが「成長した株が重さに耐えきれず倒れる」という問題です。

きゅうりはつる性の植物なので、必ず支柱が必要になりますが、軽いペットボトルにただ支柱を挿しただけでは安定しません。

そこで私が実践している、工学的にも理にかなった固定方法をご紹介します。

キャップと底面を使った「2点支持」システム

手順内容ポイント
1. キャップの加工ペットボトルのキャップに、支柱が通るギリギリの大きさの穴を開けます。キリやドリルを使用。穴が大きすぎるとグラつくので注意。
2. 支柱の貫通支柱をキャップの穴に通し、ペットボトルの底面までしっかり差し込みます。支柱の先端が底に当たっていることを確認します。
3. 固定支柱とペットボトルの注ぎ口部分を、ビニールテープでぐるぐると巻き付けて一体化させます。ここをしっかり固定することで、容器全体が構造体になります。

このように「底面」と「キャップ部分」の2点で支柱を支えることで、驚くほど安定感が増します。

さらに、植物が成長して重くなっても、容器全体が重り(カウンターウェイト)の役割を果たすため、簡単には転倒しなくなります。

養液交換の際も、キャップごと支柱を持ち上げられるので、根を傷つけずにメンテナンスができるのも大きな利点です。


藻対策に必須の遮光とアルミホイル

透明なペットボトルは、中の水の様子や根の成長が見えて楽しい反面、光が内部に入り込むことで「藻(も)」が大量発生するというデメリットがあります。

藻が発生すると、養分のバランスが崩れるだけでなく、枯れた藻が腐敗して水質を悪化させたり、

根に藻が絡みついて酸素不足を引き起こしたりして、最悪の場合枯れてしまいます。

これを防ぐためには、光を完全に遮断する「遮光」が必須です。


インテリア性を損なわない遮光アイデア

おしゃれに遮光するアイデア

一般的にはアルミホイルを巻くのが最も簡単で遮光性も高い方法ですが、銀色の見た目が部屋に合わないこともあります。

その場合は、アルミホイルの上からお気に入りのマスキングテープや布、100円ショップのリメイクシートなどを巻くと、

インテリアとしても楽しめます。

底面の遮光も忘れずに!

側面だけ覆って安心しがちですが、光は底面からも反射して入り込みます。

窓辺に置く場合、下からの反射光で底に藻が生えることが多いです。

底も含めて隙間なくカバーすることが、藻の発生を抑える鉄則です。

こちらもCHECK

水耕栽培の藻はアルミホイルで対策!効果的な使い方

水耕栽培を楽しんでいると、どうしても気になるのが緑色の藻の発生ですよね。 この記事では、「水耕栽培の藻にはアルミホイルが効果的?原因と対策」という大きな疑問に、多角的な視点からお答えします。 そもそも ...

続きを見る


液体肥料の選び方と濃度の基本

液体肥料の選び方と濃度の基本
saien-Labo

水耕栽培では、土から栄養をもらえないため、肥料選びが非常に重要です。

一般的な園芸用の肥料ではなく、必ず「水耕栽培用」の液体肥料を使用してください。

園芸用の肥料は土の中の微生物が分解して初めて植物が吸収できる形になるものが多いですが、

水耕栽培用は水に溶かすだけですぐに根から吸収できる成分(硝酸態窒素など)で構成されています。

おすすめの肥料と濃度管理

「ハイポネックス微粉」や「ハイポニカ」などが有名で実績があります。

特に微粉ハイポネックスはカリウムが多く、根の張りを良くし、日照不足になりがちな室内栽培でもがっしりとした株に育てる効果が期待できます。

濃度については、メーカーの規定倍率(通常は1000倍〜2000倍程度)を厳守します。

きゅうりは「肥料食い」と言われるほど多くの栄養を必要としますが、

ペットボトルという小さな容器では水分蒸発によって濃度が濃くなりやすいリスクがあります。

濃すぎると浸透圧の関係で根から水分が奪われる「肥料焼け」を起こしてしまいます。

最初は規定よりも薄め(例えば2000倍)からスタートし、葉の色や成長スピードを見ながら徐々に規定濃度に近づけていくのが安全な管理法です。

こちらもCHECK

ダイソー液体肥料は水耕栽培に使える?効果と使い方

ダイソーの液体肥料を水耕栽培に活用したいけれど、実際の効果や使い方がわからず悩んでいませんか。100均の液体肥料はどうなのか、そもそも水耕栽培には向いているのか、多くの方が疑問に思っています。 もし使 ...

続きを見る


ペットボトルでのきゅうり水耕栽培と管理のコツ

ペットボトルでのきゅうり水耕栽培と管理のコツ
saien-Labo

装置が完成し、苗が育ってきたら、次は日々の管理が大切になります。

植物の生理現象を理解して、ちょっとした気遣いをしてあげるだけで、収穫できるきゅうりの本数が大きく変わってきます。


根腐れの原因となる水位と酸素不足

根腐れの原因となる水位と酸素不足
saien-Labo

水耕栽培で最も多い失敗の一つが「根腐れ」です。これは水を与えすぎというよりも、根が酸欠状態になることで起こります。

植物の根も人間と同じように呼吸をしており、酸素が必要です。

健康な根は白くて張りがありますが、酸素が不足すると茶色く変色して壊死してしまいます。

これを防ぐために重要なのが、「水位の管理」です。

エアーギャップ戦略

エアーギャップ(空気層)を作ろう

根のすべてを水に浸すのではなく、根の上部(約3分の1程度)は常に空気中に出しておくようにします。

こうすることで、水に浸かっている根からは養分と水分を、空気に出ている根からは直接酸素を取り込めるようになります。

特に夏場の暑い時期は、水温が上がって水中の酸素濃度(溶存酸素)が低下しやすくなります。

同時に植物の呼吸量は増えるため、酸欠のリスクが高まります。

この時期はあえて水位を少し下げ、空気との接触面を増やす対策が非常に効果的です。


徒長を防ぐ日当たりの確保とLED

徒長を防ぐ日当たりの確保とLED
saien-Labo

室内で育てていると、どうしても光量不足になりがちです。

光が足りないと、きゅうりは光を求めてひょろひょろと茎だけを急速に伸ばす「徒長(とちょう)」という状態になってしまいます。

徒長した株は茎が細く、病気に弱くなり、実をつける体力もありません。

可能な限り日当たりの良い窓辺に置くことが基本ですが、現代の住宅事情では難しいこともあるでしょう。


LEDライトの活用

日照時間が1日4〜5時間を切るような場合は、植物育成用のLEDライトの導入を検討してみてください。

最近ではクリップ式の安価なものも販売されています。

太陽光に勝るものはありませんが、補助的に光を当てるだけでも、光合成が促進され、茎が太くガッシリとした株に育ちます。

特に育苗期間(苗の時期)にしっかり光を当てることが、その後の収穫量を左右します。

こちらもCHECK

植物育成ライトは白色と暖色どっち?効果と選び方を解説

室内での植物育成、いわゆる「インドアグリーン」が人気を集める中、多くの人が直面するのが「光」の問題です。 特に日当たりの良くないお部屋では、植物を元気に育てるための補助光として植物育成ライトが欠かせま ...

続きを見る


収穫数を増やす剪定と摘心のやり方

限られた養分で美味しいきゅうりを収穫するためには、不要な枝や葉を取り除く「剪定(せんてい)」や「摘心(てきしん)」が必要です。

これを怠ると、養分が分散してしまい、実は大きくならず、株だけが疲弊してしまいます。


成長段階別の剪定ルール

成長段階作業内容目的
初期(6節目まで)株元から6節目くらいまでに出る脇芽、雌花、花芽は、心を鬼にしてすべて手で摘み取ります。初期生育のエネルギーを根と主茎(親づる)の成長に集中させ、土台となる体を作るためです。
中期以降(7節目〜)7節目以降の脇芽は、葉を1〜2枚残して先端をカット(摘心)します。脇芽の伸びすぎを防ぎつつ、葉枚数を確保して光合成量を維持するためです。

ただし、先ほどご紹介した「ラリーノ」のような品種であれば、遺伝的に脇芽があまり出ないため、この複雑な作業は最小限で済みます。

葉が混み合ってきたら、光が当たらない下の方の古い葉をカットして風通しを良くする程度で十分育ってくれます。


カビや枯れるトラブルへの対処法

梅雨時期などは湿気がこもり、葉やスポンジ培地の表面に白や灰色のカビが発生することがあります。

カビは見つけ次第、アルコールを含ませたティッシュなどで優しく拭き取り、サーキュレーターなどで風を当てて空気を循環させましょう。


突然の「枯れ」に対処する

また、順調だったのに急に株全体がしおれて枯れてしまう場合は、根腐れか、茎の中を通る管が詰まる「つる割病」などの病気の可能性があります。

  • 根のチェック: 根が茶色くドロドロに溶けていたり、腐敗臭がしたりする場合は根腐れです。

    軽度なら変色した根を切り落とし、養液を全交換して様子を見ます。

  • 茎のチェック: 茎の地際が茶色く変色していたり、縦に割れていたりする場合は病気の可能性が高いです。

    この場合、残念ながら回復は難しいため、他の植物に伝染しないよう撤去します。

そうならないためにも、週に一度は容器をきれいに洗い、新鮮な培養液に全交換して、清潔な環境(根圏)を保つことが最大の予防策になります。


ベランダなど屋外管理のポイント

室内ではなくベランダで栽培する場合は、日当たりが良い反面、「風」と「熱」への対策が必須です。

転倒防止策

ペットボトルは軽量なので、強風で簡単に吹き飛ばされてしまいます。複数のペットボトルをカゴやプランターボックスにまとめて入れて隙間を埋めたり、手すりやフェンスに紐で結びつけたりして、物理的な転倒防止策を強化してください。

高温対策(お湯化防止)

また、真夏のベランダはコンクリートの照り返しで高温になります。容器内の水がお湯のようになってしまうと、根の細胞が死滅し、一瞬で株がダメになります。

コンクリートに直置きせず、すのこやレンガの上に置いて熱を逃がしたり、ペットボトル容器に100円ショップの保冷シート(アルミシート)を巻いたりして、水温上昇を防ぐ工夫をしてあげましょう。


きゅうり水耕栽培をペットボトルで楽しむ

ペットボトルでのきゅうり水耕栽培について、準備から管理のコツまでお伝えしてきました。

最初は「本当にこんな小さな容器で育つの?」と不安になるかもしれませんが、品種選びと基本的な管理さえしっかり行えば、

1株から10本以上の収穫も夢ではありません。実際に私も、自分で育てた採れたてのミニきゅうりをサラダにして食べた時の感動は忘れられません。

失敗も含めて楽しみながら、ぜひあなただけの「ペットボトル農園」にチャレンジしてみてくださいね。

毎日の成長を見守る時間は、きっと素敵な癒やしになるはずです。

※本記事で紹介した栽培方法は一般的な目安であり、環境や気候条件により結果は異なります。

肥料や刃物を使用する際は、製品の注意書きをよく読み、安全に十分配慮して行ってください。

    -栽培方法, 水耕栽培