じゃがいもを大切に育てていて、ふと気がつくと葉が枯れる現象に驚いた経験はないでしょうか。
もう収穫の時期がきたのか、それとも何か深刻な病気にかかってしまったのか、
判断に迷うことも多いですよね。
特に下葉から黄色くなってきたり、プランター栽培で急に元気がなくなったりすると、
このまま放っておいていいのか不安になるかなと思います。
この記事では、じゃがいもの葉が枯れる原因と、その見分け方や具体的な対処法について、
私自身の経験も踏まえながら分かりやすく解説していきます。
この記事で分かること
- 葉が枯れるのが自然な老化か異常かの見分け方
- 収穫のベストタイミングを判断するための具体的なサイン
- 疫病や青枯病など注意すべき病気の特徴と早期発見のポイント
- 被害を最小限に抑えるための適切な予防策と日常の管理方法
じゃがいもの葉が枯れる主な原因

じゃがいもの葉が枯れ始めると少し焦ってしまいますが、
実は喜ばしいサインであることも多いんです。
ここでは、自然な成長過程で起こる枯れと、栽培環境による影響について見ていきましょう。
枯れる原因は生理的成熟かも
じゃがいもを育てていて、ある日突然、畑やプランターの葉が黄色く色褪せ始めると、
「水が足りなかったのかな?」「肥料を間違えたかな?」と不安になってしまうのは、
家庭菜園を楽しむ誰しもが通る道かなと思います。
ですが、もしそのじゃがいもが植え付けから90日〜120日ほど経過しているなら、
まずは一呼吸おいてください。
その葉の枯れは、決して失敗や病気ではなく、
植物としてのライフサイクルを全うしつつある「生理的成熟」のサインである可能性が非常に高いからです。
じゃがいもは成長の終盤に差し掛かると、
これまで太陽の光をたっぷり浴びて葉で作ってきた栄養(デンプン)を、
自分の体を維持するためではなく、地中にある塊茎(イモ)を大きく肥大させるために一気に送り込み始めます。
この栄養のお引越し作業を「転流」と呼びますが、
このプロセスが本格化すると、葉は自分自身の役割を終えたと判断し、
葉緑素を分解して自然と黄色く枯れていくんですね。
この自然な老化現象による枯れ方には、明確な特徴があります。
それは、光合成の効率が落ちた株の「下の方の古い葉」から順番に黄色くなり、
数週間かけてゆっくりと上の葉へと進行していくという点です。

特定の葉だけが急激に黒ずんだり、斑点が出たりするのではなく、全体が薄っすらと色抜けしていくように枯れていくのが特徴です。
病気と勘違いして、慌てて水や肥料を足したり、不要な殺菌剤を散布してしまったりすると、
逆に根を傷めたり、土の中のイモが腐りやすくなったりする原因になります。
まずは栽培日数を振り返り、下葉からゆっくりと黄変が始まっているなら「順調にイモが育っている証拠だ!」
と喜んでいただいて大丈夫です。
この時期に入ったら、過度な心配は不要ですが、水やりの頻度は少しずつ減らしていくのが、
美味しいじゃがいもを収穫するための大切なポイントになります。
適切な収穫時期を見極めるコツ

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生理的成熟による葉の枯れが確認できたら、次はいよいよ「いつ土から掘り出すか」という、
じゃがいも栽培で最もワクワクする収穫のタイミングを見極める時期に入ります。
このタイミングを間違えると、せっかく育てたイモの味が落ちてしまったり、
保存中に腐ってしまったりするので、ここは慎重に判断したいところです。
収穫のベストタイミングの目安としては、株全体の葉の7割から8割程度が黄色く変色し、
茎の水分が抜けてカサカサになり始めた頃が理想的です。
全体の葉が完全に枯れ果てて、茎がドロドロに腐って土に同化してしまうまで放置するのは危険です。
茎が腐敗してしまうと、その腐敗菌が土の中のイモにまで侵入してしまい、
収穫後の保存性が極端に悪くなってしまうリスクがあるためです。
より確実に収穫適期を判断するためには、「試し掘り」という方法を強くおすすめします。
畑の端の方にある株を一つだけそっと掘り起こし、
出てきたイモの表面を親指の腹でギュッと強めにこすってみてください。
もし、皮がペロッと簡単に剥けてしまうようであれば、まだ未熟な証拠です。
この状態を「皮締めが終わっていない」と言い、このまま収穫すると傷がつきやすく、
そこから細菌が入って腐りやすくなります。逆に、強くこすっても皮がしっかりとしていて剥けなければ、
見事に成熟しているサインと判断できます。
収穫前の水切りと天候選びの重要性
試し掘りで皮がしっかりしていることを確認できたら、
いよいよ本番の収穫ですが、その前に大切な準備があります。
それは収穫予定日の約2週間前から水やりを完全にストップし、
土壌をしっかり乾燥させる「キュアリング(皮締め)」という作業です。
土が乾燥することでイモの皮がコルク化し、物理的な強度がグッと増します。
また、収穫作業自体も「晴天が2〜3日続いて、土がパラパラに乾いている日」を選ぶことが絶対条件です。
湿った泥だらけの状態で収穫すると、雑菌が繁殖しやすくなり、
せっかくの収穫物が台無しになってしまうので十分に注意してくださいね。
葉が黄色くなる理由と見分け方

じゃがいもの葉が黄色くなる現象(黄変)は、収穫前の生理的成熟以外にも、
土の中の栄養バランスが崩れたり、環境によるストレスがかかったりすることで発生することがあります。
この「肥料や環境による黄変」は、放置すると収量に直結してしまうため、
早い段階で症状を見分けて適切なケアをしてあげることが大切です。
まず、一番よく見られるのがマグネシウム(苦土)の欠乏です。
下の方の古い葉から現れますが、葉脈(葉の筋の部分)だけが緑色に残り、
葉脈と葉脈の間が黄色く色抜ける「トラ葉」のような模様になるのが特徴です。
こういった微量要素の不足を感じた時、私が愛用しているのがプロの農家さんも絶賛する
万田酵素 万田アミノアルファプラス(大容量ボトル)です。
少し高価な活力剤ですが、植物の吸収力が桁違いで、弱った葉の回復を強力にサポートしてくれます。
薄めてスプレーするだけで見違えるように元気になりますよ。
次に注意したいのがカリウムの欠乏です。
じゃがいもはイモを太らせるために大量のカリウムを必要とします。
カリウムが不足すると、古い葉の「フチや先端」から茶色く焼け焦げたように枯れ込み始め、
葉が裏側に巻いてしまうこともあります。
フチから枯れるという特徴を覚えておけば見分けがつくかなと思います。
ただ、こういった生理障害の根本的な原因は「土壌のpH(酸度)」が合っていないことにあるケースが非常に多いんです。
じゃがいもは弱酸性を好むため、土の状態を正確に把握することが成功の鍵になります。
土のpHや水分量を正確に測るなら、少し値は張りますが
竹村電機製作所の高精度デジタル土壌酸度計(水分計付き)が圧倒的におすすめです。
数千円で買える簡易的なメーターとは計測の精度や耐久性が全く違い、
これ一台あればじゃがいも以外の野菜作りでも一生モノの頼れる相棒になってくれます。
肥料のトラブルかな?と思ったら
土の中の栄養状態を正確に把握するのは難しいものですよね。
もし「肥料が足りないのかも」と不安になった場合は、
即効性はあるけれど濃度が薄い「液体肥料」を規定よりもさらに薄めに作って与え、
数日様子を見るのが最も安全なアプローチです。
固形肥料をドサッと追加してしまうと、取り返しがつかなくなることがあるので気をつけてくださいね。
茎が倒れる現象の正しい意味
じゃがいもを育てていると、葉が黄色くなってくるのと同じようなタイミングで、
それまで真っ直ぐ立っていた茎が、ある日突然バタッと地面に倒れてしまうことがあります。
まるで台風が通過した後のように畑全体が寝そべったような状態になるため、
「何かの病気で根元がやられてしまったのではないか!?」
とパニックになってしまう方も少なくありません。
ですが、ご安心ください。これもまた「倒伏(とうふく)」と呼ばれる、
じゃがいも栽培における非常に重要な自然現象の一つなんです。
植物の茎は通常、自分自身を支えるために組織が硬く丈夫になる「木化」というプロセスを経ています。
しかし、地中のじゃがいも(塊茎)が十分に大きく肥大し、
地上部の葉や茎から全ての栄養を送り終えると、茎はその役目を終えて老化し始めます。
すると、茎自体の物理的な強度が失われ、自重や風の力に耐えきれなくなって、
自然と地面に倒れ込むように設計されているのです。
つまり、この現象は「もうこれ以上、地中のイモを育てるためのエネルギーは残っていません。
イモは立派に完成しましたよ!」という、植物からの明確なサインだと受け取ることができます。
ただし、ここで一つだけ注意深く観察していただきたいポイントがあります。
それは、「自然な倒伏」なのか「病気による倒伏」なのかを見極めることです。
自然な倒伏の場合は、茎がただ力なく折れ曲がっているだけで、
嫌な匂いはしませんし、茎の内部がドロドロに溶けているようなこともありません。
一方で、もし地際(土と接している部分)の茎が真っ黒に変色して腐っていたり、
魚が腐ったような強烈な悪臭を放ちながら倒れている場合は、
「黒あし病」や「軟腐病」といった深刻な細菌病に感染している可能性が高いです。
この場合は、周囲に病気が広がる前に、速やかに株ごと抜き取って処分する必要があります。
健康な状態での倒伏を確認できたら、あとは収穫を待つだけですが、
倒れた茎や葉が土に密着した状態が長く続くと、雨上がりなどに過湿状態となり、
そこからカビが発生しやすくなります。
倒伏が見られたら、天気予報をこまめにチェックし、なるべく早めに、
そして土が乾いたタイミングを狙って収穫作業を進めるように計画を立てていきましょう。
プランター栽培における注意点

お庭の隅やベランダでも手軽にじゃがいも作りを楽しめるプランター栽培は、
初心者の方にも大人気ですよね。
ですが、広大な畑とは異なり、限られた土の量(スペース)で育てるプランター特有の過酷な環境が、
葉の枯れを早めてしまう原因になることが多々あります。
プランター栽培を成功させるために、特に注意していただきたいのが「水」と「温度」の管理です。
まず水やりについてですが、プランターは畑に比べて非常に乾燥しやすい一方で、
水を与えすぎると今度は鉢底に水が溜まり、
根が呼吸できなくなる「根腐れ」をあっという間に起こしてしまいます。
水やりの基本は「土の表面が白っぽく乾いているのを確認してから、
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。
毎日少しずつチョロチョロと水を与えるのは逆効果になるので避けてくださいね。
次に、見落としがちなのが「高温障害」による葉の枯れです。
じゃがいもは涼しい気候を好みますが、プラスチック製のプランターに直射日光が当たると、
中の土の温度が想像以上に高温になってしまい、葉焼けや枯死の原因になります。
もしベランダでも畑に負けない本格的な大収穫を目指すなら、
通気性と断熱性に極めて優れた大型グラスファイバー製 深型プランターの導入を強くおすすめします。
プラスチック製に比べて価格は1万円以上とお高めですが、
真夏の直射日光から根を守る土壌の断熱効果が桁違いで、水はけも抜群。
さらに何年も使える耐久性があるため、本気で家庭菜園を楽しむなら絶対に元が取れる素晴らしいアイテムかなと思います。
プランターの下に「すのこ」やレンガを敷いて地面から少し浮かせ、
風通しを確保するだけでも、鉢の中の温度上昇を劇的に抑えることができます。
プランターならではの「移動できる」というメリットを最大限に活かして、
じゃがいもにとって快適な環境をキープしてあげましょう。
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じゃがいもの葉が枯れる病気と対策
自然な老化ではなく、明らかに様子がおかしい場合は病気の可能性を疑う必要があります。
ここでは、じゃがいも栽培で特に気をつけたい深刻な病気とその対策についてお話しします。
病気が原因で枯れる主なケース
じゃがいもを育てていると、これまで解説してきたような「ゆっくりとした自然な老化」や
「肥料不足による黄変」とは全く異なる、明らかに不気味で異常な枯れ方に直面することがあります。
これが、病気によって葉が枯れるケースです。
病気が原因の場合、その進行スピードの速さと、発生する症状の激しさが最大の特徴であり、
放置すればあっという間に畑全体、あるいは他の野菜にまで被害が拡大してしまうため、初動の判断が運命を分けます。
病害による枯れは、
主に「カビ(糸状菌・卵菌)」「細菌(バクテリア)」「ウイルス」の3つの病原体によって引き起こされます。
例えば、カビが原因の病気では、葉に不規則な形の黒っぽいシミができたり、
葉の裏に白いフワフワとした菌糸が生えたりします。
これらは、雨が続いたり、風通しが悪くてジメジメした環境で爆発的に増殖します。
細菌が原因の病気はさらに厄介で、植物の組織をドロドロに溶かして強烈な悪臭を放ったり、
水の通り道を塞いで緑色の葉のまま急激にしおれさせたりします。
これらの病気からじゃがいもを守るためには「日々の観察」と「早期の患部除去」が欠かせません。
少しでも怪しい斑点のある葉を見つけたらすぐに切り取る必要がありますが、
この時、サビだらけの安いハサミを使うと切り口が潰れて、
そこから新たな細菌が侵入してしまいます。
私は病葉の処理には必ず、プロの果樹農家さんも御用達の岡恒(おかつね) 剪定鋏 200mmを愛用しています。
スッと吸い込まれるような別次元の切れ味で、植物の細胞組織を一切潰さずに綺麗にカットできるため、
病気の広がりを最小限に抑えることができるんです。良い道具は植物の命を守ってくれますね。
急に全滅する青枯病の恐ろしさ

数あるじゃがいもの病気の中でも、栽培者を最も絶望させる恐ろしい病気が「青枯病(あおがれびょう)」です。
この病気の恐ろしさは、何の前触れもなく、
昨日まで元気いっぱいに育っていた株が、青々とした緑色の葉を保ったまま、日中に急激に萎れてしまうという、
その特異な症状と進行の早さにあります。
初めて見た人は「ただの水切れかな?」と勘違いして、
たっぷり水を与えてしまうことが多いのですが、これが悲劇の始まりとなります。
青枯病を引き起こすのは、土の中に潜む「Ralstonia solanacearum」という土壌伝染性の細菌です。
この細菌は、じゃがいもの根のわずかな傷などから侵入し、
植物の体内で水分や養分を運ぶ管(導管)の中で爆発的に増殖します。
すると、導管が細菌やその分泌物で物理的に詰まってしまい、根から水を吸い上げることができなくなります。
初期の段階では、日差しが強くて蒸散が激しい日中だけ萎れ、
夜になって涼しくなるとピンと回復しているように見えます。
しかし、これは一時的なものに過ぎず、数日も経てば夜になっても回復しなくなり、
株全体が立ったまま完全に枯れ果ててしまうのです。
他の立ち枯れ性の病気と青枯病を正確に見分けるための「簡易診断法」があります。
萎れてしまった怪しい株の茎を地際でハサミで切り取り、透明なガラスコップに入れたきれいな水に切り口を数分間浸してみてください。
もし青枯病であれば、切り口から乳白色のドロッとした液体(細菌泥:バクテリアストリーク)が、
まるでタバコの煙が水の中に広がるようにツーっと流れ出してきます。
この現象が確認できたら、残念ながら青枯病で間違いありません。
青枯病を発見した時の絶対ルール
青枯病には、発病後に効果のある治療薬は存在しません。
発見したら、周りの健康な株に伝染するのを防ぐため、
一刻も早く、根の周りの土ごと(広範囲に)スコップで掘り起こし、
畑の外へ持ち出して焼却するか、密閉して可燃ゴミとして処分してください。
また、この細菌はトマトやナス、ピーマンといった同じ「ナス科」の野菜にも感染するため、
青枯病が出た場所で翌年もナス科の野菜を育てる(連作する)ことは絶対に避けてください。
イネ科やマメ科の作物を挟む輪作が、菌の密度を減らす唯一の有効な手段となります。
カビが引き起こす疫病の特徴

青枯病と並んで、じゃがいも栽培において歴史的にも恐れられてきた病害が「疫病(えきびょう)」です。
19世紀中頃のアイルランドにおいて、この病気が原因でじゃがいもが壊滅的な被害を受け、
大飢饉を引き起こしたことは植物病理学の歴史の中でもあまりにも有名です。
疫病は、条件さえ揃えばわずか数日で畑全体を黒く枯れ上がらせてしまうほどの破壊力を持っています。
疫病の原因となるのは「Phytophthora infestans(疫病菌)」と呼ばれる卵菌(水生菌に近いカビの仲間)です。
この病原菌は、気温が15℃〜20℃程度の少し肌寒い気候と、
雨や霧が続くような「多湿」の環境をこよなく愛します。
したがって、日本では初夏の梅雨時や、秋植えじゃがいもの秋雨前線が停滞する時期が、
最も感染爆発のリスクが高まる危険なシーズンとなります。
初期の症状としては、光合成の効率が落ちた下の方の葉のフチや先端に、
まるで熱湯をこぼしたように水が染みたような(水浸状の)、輪郭がぼやけた暗緑色や茶褐色のシミ(病斑)が現れます。
これを見つけたら、すぐに葉の裏側を確認してください。
湿度が高い朝方などに、このシミの裏側に「霜が降りたような白いフワフワとしたカビ」が密生していれば、
それが疫病の決定的な証拠です。
(出典:農林省東北農業試験場『ジャガイモの疫病に関する研究』)
疫病の恐ろしいところは、葉を枯らすだけにとどまらない点です。
葉で増殖した菌の胞子が雨粒とともに土の中に洗い流され、地中で育っているじゃがいも(塊茎)に付着すると、
イモの表面が赤紫や茶褐色に変色し、内部が赤茶色にガチガチに硬くなって腐敗してしまいます。
せっかく大きく育ったイモも、こうなってしまっては食べることができません。
疫病は、病原菌を保有した種イモから発病し、風雨に乗って周囲に飛び火して二次感染を引き起こすため、
出どころのわからない自家採種のイモを使わないことが最大の予防策となります。
葉枯れを防ぐ対策と予防方法

じゃがいもを恐ろしい病気から守り、健全な葉を維持して秋の収穫(あるいは初夏の収穫)を迎えるためには、
病気になってから慌てて薬を撒くのではなく、病原菌が寄り付かない、
あるいは増殖できない環境を先回りして作っておくことが極めて重要です。
このような、栽培環境の整備と適切な管理を組み合わせた考え方を「IPM(総合的病害虫管理)」と呼びます。
まず基本となるのは「ウイルスフリーの健全な種イモ」を使用することです。
スーパーで買った食用のじゃがいもを種にすると、ウイルス病や疫病を持ち込むリスクが跳ね上がります。
北海道産の植物防疫検定済み 高級種イモ(インカのめざめ等のブランド品種)を取り寄せています。
最初は少し割高に感じるかもしれませんが、病気で全滅するリスクを考えれば、
発芽率も良く圧倒的に美味しく育つため、結果的には最もコストパフォーマンスが高い選択になります。
| 対策のポイント | 具体的な行動 |
|---|---|
| 土壌の水はけ改善 | 疫病や軟腐病を防ぐため、高畝栽培を実施し、雨水が速やかに流れるようにする。 |
| 泥はねの防止 | 雨の跳ね返りで土中の菌が葉に付着するのを防ぐため、黒マルチ等で土の表面を覆う。 |
| 残渣(ざんさ)の撤去 | 病気になった葉や古い茎を放置すると伝染源になるため、必ず持ち出して廃棄する。 |
| 予防的な農薬散布 | 梅雨入り前など、病気が蔓延する前に保護殺菌剤(ダコニールなど)を散布する。 |
そして、どうしても梅雨時などに予防薬(殺菌剤)を散布する必要が出た場合、
手動の霧吹きや蓄圧式のスプレーでは、葉の裏まで均一に薬を届けるのは重労働ですよね。
予防散布の作業を劇的に楽にし、確実な効果を出すために私が導入して本当に感動したのが、
マキタ(Makita) 充電式噴霧器 18Vです。
数万円する高価なプロ仕様の機材ですが、スイッチ一つで超微粒子のミストが自動で均一に噴霧され続けるため、
広い畑や複数のプランターでも作業時間が数分の一になります。
葉の裏の隅々までムラなく薬剤が定着するため、病気の予防効果が目に見えて上がりました。
本格的に家庭菜園を続けるなら、絶対に後悔しない自己投資になるかなと思います。
じゃがいもの葉が枯れる際のまとめ

ここまで、じゃがいもの葉が枯れる様々な原因とその見分け方、そして対処法について詳しく解説してきました。
葉が枯れるという現象一つをとっても、
そこには植物が私たちに発している様々なメッセージが隠されていることがお分かりいただけたかと思います。
ある時は「もう十分にイモが育ったから、そろそろ掘り出していいよ!」という喜びのサイン(生理的成熟)であり、
またある時は「水はけが悪くて息苦しいよ」「肥料のバランスがおかしいよ」
という環境への不満(生理障害)であり、
そして最悪の場合は「恐ろしい病原菌に侵されてしまったから、早く助けて!」という緊急のSOSサインでもあります。
栽培者である私たちができることは、日々の水やりや草むしりのついでに、少しだけ足を止めてじゃがいもの葉をじっくりと観察してあげることです。「どの葉から枯れ始めているか(上か下か)」「どんな色に変色しているか」「進行のスピードはどうか」「茎の根元に異変や嫌な匂いはないか」。これらのチェックポイントを意識するだけで、致命的なトラブルを未然に防ぎ、適切なタイミングで最高のじゃがいもを収穫することができるはずです。
土いじりには失敗がつきものですが、その失敗から学び、
次へと活かしていく過程こそが家庭菜園の最大の醍醐味かなと私は思っています。
この記事が、皆さんのじゃがいも栽培の不安を少しでも解消し、
秋や初夏に立派なイモをたくさん収穫するための道しるべとなれば、これほど嬉しいことはありません。
ぜひ、葉っぱからのメッセージに耳を傾けながら、最後までじゃがいも作りを楽しんでくださいね!
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免責事項と専門家への相談について
本記事で紹介した見分け方や対処法、肥料の目安などは、あくまで私の経験や一般的な知識に基づいた目安となります。お住まいの地域やその年の気候条件、もともとの土壌の状態によって最適な栽培方法は大きく異なります。病害虫の防除や農薬の正しい使用に関する正確な情報は、各農薬メーカーの公式サイトやラベルの記載事項を必ずご確認ください。また、大切に育てている野菜に深刻なトラブルが発生し、判断に迷うような場合は、自己判断だけで処理せず、お近くの農業協同組合(JA)の営農指導員や、信頼できる園芸店の専門家にご相談されることを強くおすすめします。最終的な判断と実行は、読者様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。
