家庭菜園できゅうりを育てていると、ある日突然、葉の色が変わってしまったり、
実の形が変に曲がってしまったりすることはありませんか。
「あれ?昨日までは元気だったのに…」と心配になりますよね。
毎日お世話をしていると、せっかく育てたきゅうりに元気がない様子が見て取れて、
これが肥料切れのサインなのか、それとも病気になってしまったのかと不安になってしまうものです。
私自身もきゅうり栽培を始めたばかりの頃は、この見極めがまったくできずに、
ただただ焦って肥料をあげすぎてしまい、逆に「肥料焼け」で株を弱らせてしまったという苦い経験があります。
きゅうりは「肥料食い」と呼ばれるほど栄養を欲しがる野菜ですが、
だからといって闇雲に与えればいいというわけではありません。
植物が出すサインを正しく読み取ることが何よりも大切なんです。
この記事では、きゅうりが出すSOSである肥料切れサインや具体的な症状について、
私の栽培経験や失敗談も交えながら、初心者の方にもわかりやすく徹底的に解説していきます。
この記事で分かること
- 葉の変色や実の形から肥料不足を見極める具体的な観察ポイント
- 窒素・カリウム・マグネシウムなど不足している成分ごとの症状の違い
- 肥料切れと間違えやすい「病気」や「肥料焼け」との決定的な違い
- 弱った株をV字回復させるための正しい追肥タイミングとリカバリー方法
きゅうりの肥料切れサインと症状

きゅうりは、定植から収穫までの期間が短く、条件が良ければ1日に数センチも茎が伸び、
開花からわずか1週間程度で収穫サイズになるという、驚異的な成長スピードを持っています。
その分だけ、土の中の栄養分を猛烈な勢いで消費する、まさに「肥料食い」な野菜です。
そのため、土壌環境の変化や施肥の遅れに対して非常に敏感で、
栄養が少しでも足りなくなると、葉や茎、そして実にすぐにサインが現れます。
これらのサインを見逃したり、読み違えたりすることは、収穫量が減るだけでなく、株の寿命を縮めることにも繋がります。
ここでは、私が実際に畑で見てきた症状を中心に、きゅうりの肥料切れサインについて、成分ごとに掘り下げて見ていきましょう。
葉全体が黄色くなるのは窒素不足

きゅうりの葉の色が全体的に薄くなり、ぼんやりとした黄色(淡緑色)になってくる現象は、
最も一般的で、かつ最初に見られる窒素(ちっそ)不足のサインです。
窒素は、植物にとって葉や茎を大きくするための「体を作る材料」であり、成長のエンジンとなる最も重要な栄養素です。
これが切れるということは、車で言えばガス欠に近い状態と言えます。
なぜ「下の葉」から黄色くなるのか?
面白いことに、この窒素欠乏の症状は、株の下の方にある古い葉から順番に現れるという非常に顕著な特徴があります。
これには植物の賢い生存戦略が関係しています。
植物体内において、窒素は「移動しやすい」栄養素です。
土からの供給が途絶えて窒素不足に陥ると、きゅうりは生き残りをかけて、
体内に残っている貴重な窒素を、これから成長しようとしている「新しい葉(成長点)」や「肥大中の実」へ優先的に送ろうとします。
その結果、役目を終えつつある古い下葉のタンパク質や葉緑素を分解して窒素を回収し、
上部へと転流させるのです。
栄養を吸い取られた下の葉は、色が抜け、黄色くなり、やがて枯れ落ちていきます。
もし、株の上の方の葉は濃い緑色をしているのに、下の方の葉だけが均一に黄色くなっている場合は、
典型的な窒素切れ(肥料切れ)と判断して間違いありません。
茎の太さと節間の長さもチェック
葉の色だけでなく、茎(ツル)の状態も重要な診断ポイントです。
窒素が不足すると、新しい茎が細くなり、ヒョロヒョロとした頼りない姿になります(ツル細り)。
また、葉と葉の間隔(節間)が短くなり、こぢんまりとした草姿になるのも特徴です。
さらに進行すると、せっかく実がついても大きくならずに黄色くなって落ちてしまう「落果」が増えてしまいます。
窒素不足の特徴まとめ
| 観察部位 | 症状の特徴 |
|---|---|
| 葉の色 | 葉全体が均一に薄くなり、黄色化する。 葉脈の色も薄くなるのが特徴。 |
| 発生場所 | 株元に近い下位葉(古い葉)から始まる。 |
| 茎・成長 | 茎が細くなる。新しい葉の展開が遅くなる。 全体的に生育が止まったように見える。 |
葉の縁が枯れるのはカリウム欠乏

葉の周り、つまり「縁(ふち)」の部分だけが黄色くなり、やがて茶色くチリチリに枯れ込んでくる症状を見たことはありませんか?
まるで火で炙ったかのように見えるこの症状は、カリウム欠乏の可能性が非常に高いです。
専門的には「葉縁(ようえん)黄化」や「壊死(ネクロシス)」と呼ばれ、現場では「バーニング(焼け)」とも称されます。
実がなると急激に不足するカリウム
カリウムは「根肥(ねごえ)」とも呼ばれますが、きゅうり栽培においては、
果実の肥大や細胞の浸透圧調整、そして光合成産物の転流を助けるという重要な役割を担っています。
特に、実がどんどん大きくなる収穫最盛期には、果実へのカリウム流入量が爆発的に増えます。
この時、土壌中のカリウム供給が追いつかないと、植物体内のカリウムは果実へと優先的に移動します。
窒素と同じくカリウムも移動性が高い養分なので、やはり症状は下位葉から中位葉に出やすくなります。
葉の中にあったカリウムが実の方へ吸い上げられてしまった結果、葉の縁の方から細胞が維持できなくなり、枯れ込んでいくのです。
葉の巻き方にも注目
カリウム欠乏が進むと、単に縁が枯れるだけでなく、
葉全体が外側に向かって反り返るような変形が見られることもあります。
また、葉の脈の間(葉脈間)に黄化が進み、最終的には葉全体がボロボロになってしまいます。
私の経験上、この症状は「たくさん収穫できている時」こそ要注意です。
「最近、きゅうりが大豊作だなあ」と喜んでいる裏で、土の中のカリウム貯金は急速に底をついています。
窒素だけでなく、カリウムもしっかり補給してあげないと、その後の収穫がピタリと止まってしまうことになりかねません。
注意:マグネシウム欠乏との違い
カリウム欠乏とよく似ているのが、後述するマグネシウム欠乏です。最大の違いは「どこから黄色くなるか」です。
・カリウム欠乏:葉の「縁(エッジ)」から黄色くなり、枯れる。
・マグネシウム欠乏:葉の「内側(葉脈の間)」から黄色くなるが、縁には緑が残ることがある。
葉脈の間が黄色いのはマグネシウム欠乏

葉っぱの葉脈(筋)の部分はくっきりとした緑色のまま残っているのに、その間の肉の部分だけが色が抜けて黄色くなる症状。
これはマグネシウム(苦土:くど)欠乏の典型的なサインです。
これを「葉脈間黄化(インターベイナル・クロロシス)」と言います。
マグネシウムは、植物が光合成を行うための「葉緑素(クロロフィル)」の中心にある金属元素です。
つまり、マグネシウムが足りないということは、葉緑素が作れなくなるということ。
葉緑素が分解されてしまうため、葉の緑色が失われて黄色くなってしまうのです。
ただし、葉脈の近くは維管束を通じて最後まで栄養が供給されやすいため、緑色が残りやすく、結果として網目状や虎斑(とらふ)状の模様になります。
特異的な症状「グリーンリング症」
きゅうり栽培において特に有名なのが、「グリーンリング症」と呼ばれる現象です。
これはマグネシウム欠乏の一種で、葉脈の間が黄色く変色し、壊死斑が出る一方で、
葉の縁に沿って5mm〜1cm程度の幅で緑色の部分がリング状に残る症状です。
まるで緑の縁取りをしたような見た目になります。
なぜマグネシウム不足が起きるのか?
実はこの症状、土の中にマグネシウムが入っていない場合だけでなく、「他の栄養素が多すぎる」場合にも頻発します。
これを「拮抗(きっこう)作用」と言います。
例えば、土壌酸度(pH)を調整するために石灰(カルシウム)を入れすぎたり、
実を大きくしようとしてカリウム肥料を与えすぎたりすると、根っこがマグネシウムを吸収するのを邪魔してしまいます。
家庭菜園では、よかれと思って肥料をあげすぎた結果、
この拮抗作用でマグネシウム欠乏を引き起こしているケースが非常に多いです。
もし、追肥をしっかりしているのに、中段から下段の葉にこのような症状が出たら、
「肥料が足りない」のではなく「バランスが崩れている」可能性を疑いましょう。
実が曲がるのは肥料と水分の不足

家庭菜園できゅうりを育てていて、一番目にする生理障害といえば「曲がり果」ではないでしょうか。
「く」の字や「つ」の字に曲がったきゅうり。味は変わらないと言われますが、
やはり真っ直ぐなきゅうりが収穫できると嬉しいですよね。
この曲がり果は、単に形が悪いだけでなく、株からの「肥料と水分が足りていません!」という切実なSOSであることが多いのです。
曲がり果が発生するメカニズム
きゅうりの実は、開花してから収穫までわずか1週間程度という猛スピードで細胞分裂と肥大を行います。
この短期間に、水と養分(特に窒素とカリウム)がスムーズかつ大量に供給され続ける必要があります。
もし、土が乾燥しすぎていたり、肥料切れを起こしていたりすると、
果実を膨らませる圧力が不均一になり、成長のバランスが崩れて曲がってしまいます。
特に、実の腹側(地面側)よりも背側(太陽側)の成長が抑制されると、内側に巻き込むように曲がります。
もちろん、葉っぱや巻きひげ、ネットや支柱などの障害物に物理的に接触して曲がることもありますが(これは障害物回避反応です)、
何にも当たっていないのに曲がっている実が増えてきたら、株全体の栄養状態が低下しているサインです。
果実の形状でわかる栄養診断
曲がり果以外にも、実の形は栄養状態を雄弁に語ってくれます。以下の表を参考に、収穫したきゅうりの形をチェックしてみてください。
| 形状の名称 | 特徴 | 考えられる主な原因 |
|---|---|---|
| 曲がり果 | 「く」の字に曲がる | 肥料切れ、水分不足、なり疲れ(実のつけすぎ)、日照不足 |
| 尻太り果 | 先端(尻)が太く、付け根が細い (棍棒のような形) | カリウム欠乏、受粉不良、株の老化、窒素過多によるバランス崩壊 |
| 尻細り果 | 先端(尻)が細く尖る | 重度の栄養不足(特に窒素)、高温乾燥、日照不足による同化養分不足 |
| くびれ果 | 実の中央などがくびれる | 一時的な乾燥や高温障害、ホウ素欠乏 |
特に「尻細り果」が見られたら要注意です。株の体力が限界に近く、実を最後まで太らせるエネルギーが残っていない状態を示しています。
早急な追肥と、負担を減らすための摘果が必要です。
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成長点が伸びない時は肥料切れを疑う
きゅうりの健康状態を診断する上で、プロの農家さんが必ず見るのが「成長点(天葉)」の様子です。
成長点とは、ツルの最先端にある新芽の部分のことです。
元気で栄養満点なきゅうりの成長点は、朝見るとピンと立ち上がり、
新しい葉が少し内側に巻くような力強さがあり、産毛のようなトゲが光って見えます。
そして、その近くにある巻きひげも、太くて勢いよく空に向かって伸びています。
「ツル細り」は危険信号
逆に、肥料が切れてくると、この成長点に元気がなくなります。具体的には以下のような変化が現れます。
- 成長点が小さくなる:新しく出てくる葉が小さく、展開が遅い。
- 成長点が詰まる:茎が伸びず、葉と葉の間隔(節間)が極端に短くなり、成長点付近で葉が重なり合うようになる。
- 巻きひげが弱い:ひげが細く、短く、カールせずに直線的になったり、先端が枯れたりする。
これらの症状が見られたら、いわゆる「ツル細り」の状態です。
これは、株がこれ以上体を大きくするエネルギーを持っていないという、深刻な肥料切れのサインです。
放っておくと、そのまま成長が止まる「芯止まり」を起こしてしまう可能性があります。
葉の色が変わるよりも前に、この成長点の勢いの変化に気づくことができれば、早めの対策が可能になります。
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肥料切れと似ている病気との見分け方
葉が黄色くなったり、斑点が出たりすると、つい「肥料が足りないのかな?」と考えて追肥をしてしまいがちです。
しかし、もしそれが病気による症状だった場合、不用意な追肥(特に窒素)は病原菌を喜ばせ、
症状を一気に悪化させる原因になりかねません。
肥料切れと病気を見分けることは、適切な対処への第一歩です。
モザイク病(ウイルス病)との鑑別
最も注意すべきは「モザイク病(CMV、WMVなど)」です。
アブラムシなどが媒介するウイルス性の病気ですが、初期症状として葉が黄色くなることがあります。
【見分け方のポイント】
肥料切れによる黄化が、葉脈間や葉縁などにある程度の「規則性」を持って現れるのに対し、
モザイク病は不規則な濃淡の斑模様(モザイク状)が現れます。
また、葉が縮れたり、奇形になったり、表面がデコボコしたりするのが特徴です。
果実にもボコボコとした突起(火ぶくれ状)や色むらが出ます。
注意:ウイルス病は治療できません
残念ながら、モザイク病などのウイルス病にかかった株は薬剤でも回復しません。
放置するとアブラムシによって他の健康な株に伝染してしまうため、
涙をのんで株ごと抜き取り、畑の外で処分する必要があります。
ハサミからも感染するので、道具の消毒も忘れずに。
べと病・うどんこ病との鑑別
べと病も葉が黄色くなる病気ですが、葉脈に区切られた「角ばった」黄色の斑点が出るのが特徴です。
まるでパッチワークのような模様になります。湿気が多い時期に発生しやすいです。
うどんこ病は、葉の表面に白い粉(カビ)をまぶしたようになるので比較的見分けやすいですが、
初期には葉の色が薄くなることもあります。
これらの病気には、それぞれ専用の殺菌剤や、重曹スプレーなどの対策が有効です。
肥料切れと勘違いして追肥をしても治りませんので、まずはじっくりと葉の裏表を観察し、
カビが生えていないか、斑点の形はどうかを確認してください。
きゅうりの肥料切れサインへの対策と追肥
肥料切れのサインを確認できたら、次はどうやって回復させるかが勝負です。
きゅうりは生命力が非常に強い植物なので、枯れてしまう前であれば、
適切な処置をすることで見事に復活し、再びたくさんの実をつけてくれることがあります。
ここでは私が実践している、弱った株をリカバリーするための具体的な手順と追肥のコツをご紹介します。
即効性のあるおすすめ液肥で回復させる

「葉の色が薄くなってきた」「成長点が止まりそうだ」というように、
明らかに肥料切れで元気がない時は、のんびり効く粒状の肥料(緩効性肥料)を与えている場合ではありません。
人間で言えば点滴が必要な状態です。ここでは即効性のある液体肥料(液肥)を使いましょう。
液肥のメリットと使い方
固形肥料は、土の中の微生物に分解され、水に溶け出して初めて根から吸収されるため、
効果が出るまでに数日から1週間ほどかかります。
一方、液肥はすでに水に溶けている状態なので、根に届けばすぐに吸収され、早ければ翌日には葉の色が濃くなるなどの効果を実感できます。
使い方は、市販の野菜用液体肥料を規定の倍率(通常は500倍〜1000倍)に薄めて、
水やりの代わりに株元にたっぷりと与えます。
週に1回、症状が重い場合は3〜4日に1回のペースで与えると良いでしょう。
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葉面散布という裏技
さらに即効性を高めたい場合や、根腐れなどで根からの吸収が期待できない場合は、「葉面散布(ようめんさんぷ)」が有効です。
薄めた液肥や、活力剤(リキダスなど)を霧吹きに入れ、葉の裏側を中心にスプレーします。
葉の裏にある気孔から直接栄養を吸収させることができるため、株の活力を取り戻す呼び水となります。
特にマグネシウム欠乏(葉脈の間が黄色い)の場合は、
硫酸マグネシウムの1%水溶液(水1リットルに硫酸マグネシウム10g)を作って葉面散布すると、驚くほど効果があります。
追肥のタイミングは2週間おきが基本

緊急処置で株が元気を取り戻したら、その後は肥料切れを起こさないように定期的な追肥(ついひ)を行うことが大切です。
きゅうりの収穫が始まったら、消費カロリーは跳ね上がります。
基本的な追肥のタイミングとしては、2週間に1回を目安にします。
ただし、これはあくまで目安です。
毎日きゅうりを観察し、先ほど紹介した成長点の勢いや葉の色を見ながら、「ちょっと色が薄いかな?」
「実がたくさんついているな」と感じたら、少し早めても構いません。
肥料の量とあげる場所
1回あたりの量は、1株につき化成肥料(8-8-8など)を「軽く一掴み(約30g)」程度が目安です。
ここで重要なのは「ドカ食いさせない」ことです。
一度に大量に与えると、後述する肥料焼けのリスクが高まります。「少量多回数」がセオリーです。
施肥する場所も重要です。きゅうりの根は、株元だけでなく、
地上部の葉が広がっている範囲と同じくらい広く、浅く張っています。
株元だけに肥料を置いても、それを吸うための細かい根(吸収根)はもっと遠くにあります。
マルチをしている場合は、マルチの裾をめくって通路側や、株と株の間などにパラパラと撒き、軽く土と馴染ませてあげると効果的です。
最初の追肥タイミング(1回目)
苗を植えてから最初の追肥は、以下のどちらか早い方のタイミングで行います。
1. 親ヅルの背丈が支柱の1メートル付近に達した頃
2. 一番最初の実(一番果)を収穫し始めた頃
ここから「追肥のリズム」をスタートさせましょう。
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摘果をして株の疲れを取り除く方法
肥料切れを起こしている株に対して、肥料をあげるだけでは不十分なことがあります。
それは「負担を減らす」ことです。
弱っているランナーに栄養ドリンクを渡しても、走り続けていれば倒れてしまいますよね。
まずは休ませることが必要です。
そこで行うのが「摘果(てきか)」です。
現在ぶら下がっている実、特に曲がってしまった実、尻細り果、
そして成長が止まっている実は、すべてハサミで切り取ってしまいましょう。
「もったいない」は禁物
「せっかく実がついているのにもったいない」と思う気持ちは痛いほどわかります。
しかし、肥料不足状態の株にとって、実を育てることは命を削る行為です。
不良果をつけたままにしておくと、株の回復が遅れ、最悪の場合そのまま枯れてしまいます。
小さいうちに実を摘み取る(若採りする)ことで、実に行くはずだった栄養が、
茎や葉、根の再生に使われるようになります。
株自体が元気になれば、その後また真っ直ぐで美味しいきゅうりをたくさん生んでくれます。
「損して得取れ」の精神で、思い切って摘果しましょう。
10cmくらいの小さなきゅうりも、浅漬けやサラダにすれば美味しく食べられますよ。
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肥料焼けや根腐れにも注意が必要
最後に、肥料切れ対策のつもりが逆効果になってしまう「肥料焼け(肥あたり)」について触れておきます。
「早く元気になってほしい!」という親心から、規定量以上の肥料を一度にあげてしまったり、
株元のすぐ近くに大量に埋めたりすると、土の中の肥料濃度が急激に高くなります。
すると浸透圧の関係で、根っこから水が奪われてしまう現象が起きます。これが肥料焼けです。
肥料焼けのサイン
肥料焼けを起こすと、追肥をした翌日や数日後に、急に葉がしおれたり(水やりをしているのに!)、
葉の縁がカラカラに白く枯れ込んだりします。また、根っこが茶色く変色して傷んでしまいます。
もし肥料をやりすぎてしまったと思ったら、とにかくたっぷりと水を与えて、
土の中の肥料分を洗い流す(リーチング)しかありません。
肥料は「多すぎるよりは足りない方がマシ(足りなければ足せるが、多いと抜けない)」ということを肝に銘じておきましょう。
また、追肥の後には必ず水をたっぷりあげてください。肥料は水に溶けて初めて植物に吸収されます。
土が乾いた状態で肥料だけ撒いても、きゅうりはそれを食べることができません。
きゅうりの肥料切れサインで収穫を守る
きゅうり栽培において、葉の変色や実の形状変化といったサインは、言葉を話せない植物からの貴重なメッセージです。
「きゅうり 肥料 切れ サイン」を早期に見つけ、それが窒素なのか、カリウムなのか、
それとも病気なのかを正しく判断することが、家庭菜園の成功への近道です。
毎朝、畑に出てきゅうりの顔色を伺う。
「今日は成長点がピンとしているな」「ちょっと下の葉の色が薄くなってきたかな」と気づいてあげることが、
美味しいきゅうりを長く、たくさん収穫する一番の秘訣だと思います。
ぜひこの記事を参考に、きゅうりとの対話を楽しんでみてください。

