さつまいも栽培の成功術。相性の良い植物と混植して失敗を防ぐ方法の解説スライド表紙。

※本ページはプロモーションが含まれています さつまいも 栽培方法

さつまいものコンパニオンプランツ!赤紫蘇や枝豆との混植で失敗なし

さつまいもの栽培を始めるとき、限られたスペースをどう活かすか、

どんな野菜と一緒に植えるか迷うことはありませんか。

特に「つるぼけ」してイモが太らなかったり、

コガネムシやセンチュウといった害虫に悩まされたりするのは避けたいですよね。

実は、さつまいもと相性の良いコンパニオンプランツである赤紫蘇や枝豆、

マリーゴールドなどを混植することで、これらの悩みを解消できる可能性があるんです。

逆に、トマトやナスなどは相性が悪く、失敗の原因になることも。

ここでは、私の経験も踏まえつつ、さつまいもの植える時期や配置も含めた、

失敗しない組み合わせについて紹介していきますね。

さつまいも栽培の成功術。相性の良い植物と混植して失敗を防ぐ方法の解説スライド表紙。
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この記事で分かること

  • つるぼけを防ぎ甘いイモを育てるための赤紫蘇活用法
  • 痩せ地や狭い畑でも収穫量を増やす枝豆との混植テクニック
  • センチュウやコガネムシなどの害虫被害を減らす具体的な植物の選び方
  • 絶対に避けるべき相性の悪い野菜と失敗しないための配置ルール

 

さつまいものコンパニオンプランツで相性が良い野菜

つるぼけや害虫被害などさつまいも栽培の悩みは、コンパニオンプランツを一緒に植えることで解決できる。
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さつまいもは非常に生命力が強い野菜ですが、その分、

肥料が多すぎると葉っぱばかり茂ってイモができない「つるぼけ」になりがちです。

そこで、あえて肥料分を吸ってくれる植物や、

害虫を遠ざけてくれる植物をパートナーに選ぶのが成功の近道かなと思います。

まずは、私が実際に試してみて「これは良かった!」と感じたおすすめの組み合わせを紹介しますね。


赤紫蘇はつるぼけ防止とコガネムシ対策に最適

最強のパートナー赤紫蘇の効果。余分な肥料を吸い取りつるぼけを防ぎ、赤い葉と香りで害虫を遠ざける。
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さつまいも栽培において、私が最もおすすめしたい最強のパートナーが「赤紫蘇(アカジソ)」です。

これには単なる「相性が良い」という言葉だけでは片付けられない、植物生理学に基づいた明確な理由が2つあります。

家庭菜園でよくある「葉っぱばかり茂ってイモができない」という失敗を防ぐために、

ぜひ取り入れてほしい組み合わせです。

まず一つ目の理由は、「つるぼけ」の防止効果です。

さつまいもは、土の中に肥料分(特に窒素)が多いと、子孫を残すための「イモ(塊根)」を太らせることよりも、

自分の体を大きくする「茎葉の成長」を優先してしまう性質があります。

これが「つるぼけ」の正体です。

ここで赤紫蘇の出番です。

赤紫蘇は成長するために土の中の窒素分を非常に強く吸収する性質(吸肥力が強い)を持っています。

さつまいもの株間に赤紫蘇を混植することで、赤紫蘇が余分な肥料分を吸い取り、

さつまいもの周りの土を意図的に「貧栄養」な状態にします。

すると、さつまいもは「このままでは栄養が足りなくなる!早く子孫を残さなければ!」と生命の危機を感じ、

栄養成長から生殖成長へと切り替わり、イモへのデンプン蓄積を加速させるのです。

特に、前作の肥料が残っているような畑や、堆肥を入れすぎてしまった場合には、

この「窒素飢餓」を利用したテクニックが非常に効果的です。

もし、土作りの段階で不安がある方は、元肥を極力減らすことが重要ですが、

それでも心配な場合は赤紫蘇の種を多めに蒔いておくと安心です。

私が愛用しているのは、発芽率が良くて香りが強いこちらの種です。

サカタのタネ 実咲野菜 赤ちりめんしそ
※ちりめん種は表面積が広く、より強く香るので虫除け効果も期待できます。

二つ目の理由は、

害虫対策です。さつまいもの葉を食い荒らす「コガネムシ」や、

その幼虫である「ネキリムシ」は、緑色の葉っぱに集まる習性があると言われています。

しかし、そこに真っ赤な葉を持つ赤紫蘇が混ざることで、コガネムシの視覚を混乱させ、

着地や産卵を防ぐ効果が期待できます。

また、赤紫蘇特有の香り成分(ペリルアルデヒドなど)も、害虫が嫌う忌避剤として機能します。

農薬を使わずに害虫密度を下げたいオーガニック栽培派の方には、まさにうってつけの方法と言えるでしょう。

ちなみに、そもそも「自分の畑の土が窒素過多かどうかわからない」という方は、

感覚に頼らず一度測定してみることを強くおすすめします。

土の状態を知らずに肥料を足すのは失敗の元ですからね。

【参考記事】
苦土石灰をまいてすぐ植えるのはNG?失敗しない裏技と重要手順

プランターの土を再利用する簡単な方法!捨てずに復活させる裏技

腐葉土と培養土の違いとは?使い分けとおすすめの土を徹底解説


赤紫蘇導入のメリットまとめ

  • 土壌の余分な窒素を吸収し、さつまいもの「つるぼけ」を強制的に防ぐ。
  • 赤い葉色と独特の香りで、コガネムシの飛来や産卵を抑制する。
  • 収穫した赤紫蘇の葉は、ジュースや梅干しの色付けに使えるため無駄がない。


枝豆や落花生は痩せ地での空間活用におすすめ

痩せた土地なら枝豆を混植。栄養の少ない土に窒素を補給し、縦に伸びるので場所を有効活用できる。
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もし、あなたの畑が「新しく開拓したばかりで土が痩せている」とか

「砂地で栄養がほとんどない」という状況であれば、

マメ科の枝豆(エダマメ)落花生(ラッカセイ)がベストパートナーになります。

これは、赤紫蘇とは逆に「栄養を補給する」役割を期待する組み合わせです。

マメ科の植物の根には、「根粒菌(こんりゅうきん)」という微生物が共生しています。

この菌は、空気中に含まれる窒素を取り込んで、

植物が利用できる栄養分に変える「窒素固定」という特殊能力を持っています。

痩せた土地でさつまいもを育てる場合、肥料が全くないと初期成育が悪くなりがちですが、

枝豆や落花生を近くに植えることで、根粒菌が作り出した天然の窒素肥料がさつまいもにも供給され、

生育を助けてくれるのです。

これを「相利共生(そうりきょうせい)」と呼びます。

また、空間活用の面でも非常に優秀です。

さつまいもはツルを横に広げて育ちますが、初期の段階では株元に広いスペースが空いています。

枝豆は縦にスッと伸びる直立型なので、さつまいもの邪魔になりにくく、

畝(うね)の肩部分などのデッドスペースを有効活用できます。

これを「空間の多層利用」と言います。

一方、落花生は地面を這うように育つため、さつまいものツルが伸びるまでの間、

地面を覆って雑草を抑える「リビングマルチ(生きたマルチ)」としての効果も発揮します。

ただし、落花生を植える場合は一つ注意点があります。

落花生は花が咲いた後、「子房柄(しぼうへい)」という管を地中に伸ばして実をつけます。

さつまいもの収穫時期と重なるため、あまり近づけて植えると、

さつまいもを掘り起こすときに落花生の実まで一緒に掘り起こしてしまったり、

根が絡まって傷つけてしまったりすることがあります。

落花生と混植する場合は、畝の反対側の肩に植えるなど、物理的な距離を十分に確保することが成功の鍵です。


肥沃な土での注意点

この組み合わせは「痩せ地」限定のテクニックだと考えてください。

もともと肥料分が十分にある肥沃な畑でマメ科を植えてしまうと、

根粒菌からの窒素供給が過剰になり、逆に「つるぼけ」を助長してしまうリスクが高まります。

土が黒々としていて肥えている場合は、窒素を増やすマメ科ではなく、

窒素を減らす赤紫蘇を選ぶのが無難です。


ショウガやサトイモと混植し日陰を有効活用

さつまいもの栽培が進むと、旺盛なツルと大きな葉が地面を完全に覆い尽くし、

株元には強い日陰ができます。

この「日陰」をデッドスペースにするのではなく、栽培環境として積極的に利用するのが、

半日陰と湿気を好むショウガサトイモとの混植テクニックです。

特にショウガは、強い直射日光が当たると葉焼けを起こしやすく、

乾燥するとすぐに生育が止まってしまう繊細な植物です。

通常は寒冷紗(かんれいしゃ)などで日除けを作る必要がありますが、

さつまいもと一緒に植えることで、さつまいもの葉が天然のパラソル(シェード)となり、

ショウガにとって快適な半日陰環境を作り出します。

また、さつまいもの葉が地面からの水分蒸発を防ぐため、保湿効果も高まります。

これを「コンパニオンプランツによる微気象の改善」と呼びます。

日陰を活かす生姜と里芋。さつまいもの葉が日陰を作り乾燥を防ぐため、半日陰を好む野菜と相性が良い。
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サトイモも同様に水分を大量に必要とする野菜ですが、さつまいもとの混植には少しコツがいります。

サトイモは非常に吸水力が強いため、乾燥気味を好むさつまいもと根域が完全に重なると、

水分の奪い合い(競合)が起きる可能性があります。

成功させるためには、サトイモを畝の低い位置や水分が集まりやすい場所に配置し、

さつまいもは水はけの良い高い位置に配置するなど、「棲み分け」を意識したレイアウトが必要です。

もし、さつまいもの葉が茂るまでの間の直射日光が心配な場合や、

ショウガ単体で育てる場所の日当たりが強すぎる場合は、遮光ネットを活用するのも一つの手です。

私は以下の遮光率50%程度のものを愛用していますが、これがあると夏場の葉焼けリスクがぐっと減ります。


センチュウ対策にはマリーゴールドが効果的

土をきれいにするマリーゴールド。根からの成分で天敵センチュウを撃退し土壌を浄化する。草丈が高い品種が効果的。
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家庭菜園で最も厄介な敵の一つが、土の中に潜んで植物の根をボコボコにしてしまう「センチュウ(特にサツマイモネコブセンチュウ)」です。

一度発生すると土壌消毒が必要になるほど手強い害虫ですが、

これに対抗する自然の力がマリーゴールドです。

マリーゴールドの根からは、「α-テルチエニル(alpha-terthienyl)」という殺センチュウ成分が分泌されています。

センチュウがマリーゴールドの根に侵入したり触れたりすると、

この成分や活性酸素の影響を受けて死滅したり、増殖できなくなったりします。

つまり、マリーゴールドを植えるだけで、土の中をきれいにする「土壌浄化」の効果が期待できるのです。

さつまいもの畝の周りを囲むように植えるだけでも、

センチュウの外部からの侵入を防ぐ「防波堤」としての役割を果たします。

(出典:農研機構『マリーゴールドの間作によるサツマイモネコブセンチュウ密度の抑制』

より本格的にセンチュウ密度を下げたい場合は、

「緑肥(りょくひ)」として利用する方法がプロ農家の間でも実践されています。

手順は以下の通りです。

まず、さつまいもを植える2〜3ヶ月前にマリーゴールドの種をまき、畑全体で育てます。

そして、花が咲く前の段階で細かく刻んで土にすき込んでしまいます。

これにより、根に含まれる成分が土全体に行き渡り、劇的な殺虫効果を発揮します。

この方法は、過去にセンチュウ被害が出た畑のリセットとして非常に有効です。

品種選びの重要ポイント

マリーゴールドなら園芸用のもので何でも良いわけではありません。

センチュウ対策として効果が高いのは、草丈が高くなる「アフリカン種(万寿菊)」や、

一部の「フレンチ種(孔雀草)」です。

種袋の裏や説明書きに「センチュウ対抗性あり」「グランドコントロール」などの記載がある品種を必ず選ぶようにしてください。

プロも使う、特に効果が高いとされる品種はこちらです。

タキイ種苗 緑肥用 マリーゴールド アフリカントール
※草丈が高くなり、根の量も多いので、土壌改良効果が段違いです。

また、センチュウ被害が出やすい土壌というのは、酸度(pH)のバランスが崩れていることが多いです。

目に見えない土の中の状態を知るために、私はデジタル酸度計を必ず使っています。

これ一本持っておくだけで、さつまいもだけでなく全ての野菜の失敗が激減するので、

家庭菜園を長く続けるなら必須の投資だと思います。


コンパニオンプランツを植える時期と配置のコツ

相性の良い植物を選んだとしても、植えるタイミングや距離感を間違えると、

お互いの成長を邪魔してしまうことになります。

ここでは、失敗しないための具体的なスケジュールと配置について解説します。

まず植える時期ですが、基本的には「同時植え」「時差植え(リレー栽培)」のどちらかを選びます。

赤紫蘇やマリーゴールドの苗がすでに本葉3〜4枚程度に育っている場合は、

さつまいもの苗植えと同時に定植して問題ありません。

しかし、さつまいもの苗がまだ弱々しい場合や、直売所で買ったばかりの切り苗を使う場合は、

さつまいもを植えてから2週間ほど待ち、

しっかりと根付いて(活着して)新芽が動き出してからコンパニオンプランツを植える「時差植え」が安全です。

これにより、さつまいもの初期生育を優先させることができます。

次に最も重要なのが「株間(かぶま)」の確保です。

コンパニオンプランツはあくまで「脇役」であり、主役のさつまいもの根が育つスペースを奪ってはいけません。

近すぎると、収穫時にさつまいものイモとコンパニオンプランツの根が複雑に絡み合い、

掘り上げるのが困難になるだけでなく、イモの形が悪くなる原因にもなります。

また、コンパニオンプランツを導入して多品目栽培をする場合、

最初の土作りや畝立てが重労働になります。

特に粘土質の畑でさつまいものために深い耕作をするのは大変ですよね。

これがあるだけで作業時間が10分の1になります。

週末しか畑に行けない方や、将来的に畑を広げたいと考えている方には、決して高い買い物ではないと思います。

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※電気式なのでガソリンの管理がいらず、初心者でもメンテナンスが楽でパワフルです。

推奨の配置例(畝幅80〜100cmの場合)

植える配置の基本図解。赤紫蘇は苗と苗の間に、枝豆は畝の端に植える。根が絡まないよう十分な株間を空けること。
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配置パターン植え方の具体的な手順とポイント
株間センター植え
(赤紫蘇・マリーゴールド向け)
さつまいもの苗と苗のちょうど真ん中(センター)に1株ずつ植えます。さつまいもの標準的な株間は30cm〜40cmですので、コンパニオンプランツはさつまいもから最低でも15cm〜20cmは離れることになります。 この配置は、赤紫蘇が余分な肥料を吸い上げるのに最も効率的な位置取りです。
畝肩(うねかた)植え
(枝豆・落花生向け)
畝の平らな部分の端っこ(肩)に、一列に植えていきます。さつまいもを中心(正中線)に植え、その左右どちらかの端に寄せるイメージです。 ポイント:枝豆は日当たりを好むので、さつまいもの影にならないよう、可能であれば畝の「南側」の肩に植えるか、早生種(わせしゅ)を選んでさつまいものツルが伸びきる前に収穫を終えるスケジュールを組むのが理想的です。

畑が無くても、このサービスを使えば本格的に栽培を行えます。

見学は無料なので見学する価値はあると思います。

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さつまいもとコンパニオンプランツの混植で避ける植物

一緒に植えてはいけない野菜リスト。ナス科はセンチュウが増え、ウリ科は水と光を奪い合い、ハーブ類は成長を邪魔する。
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「コンパニオンプランツ=とりあえずハーブを植えればOK」

という誤解が広まっていますが、これは大きな間違いです。

中には、さつまいもの成長を著しく阻害したり、病気を呼び寄せたりする「相性の悪い(忌避すべき)」植物も存在します。

これを知らずに植えてしまうと、秋に「イモが全くできていない…」という悲しい結末を迎えることになります。

ここでは、科学的な根拠に基づいたNGリストを詳しく解説します。


青紫蘇は害虫を誘引するため赤紫蘇を選ぶ

「赤紫蘇が良いなら、スーパーで売っている普通の青紫蘇(大葉)でも同じ効果があるのでは?」

と考えるのは自然なことですが、家庭菜園においては避けるべき選択です。

植物学的には同じシソ科ですが、その生態的役割は大きく異なります。

青紫蘇は、人間にとっても香りが良くて美味しいですが、

それはヨトウムシ(夜盗虫)、ベニフキノメイガ、バッタなどの害虫にとってもご馳走であることを意味します。

青紫蘇をさつまいもの隣に植えると、これらの害虫を強力に引き寄せてしまい、

食害の拠点(ホットスポット)を作ってしまうことになります。

集まった害虫は、青紫蘇を食べ尽くすと、次は隣にあるさつまいもの葉に移動し、被害を拡大させます。

一方、赤紫蘇に含まれる「シアニジン」などのアントシアニン色素や、

特有の強い芳香成分は、多くの害虫にとって忌避物質として働きます。

コンパニオンプランツとして導入する際は、「食べるため」ではなく「守るため」の植物として、

必ず「赤紫蘇」を選ぶように徹底してください。

もしどうしても青紫蘇を育てたい場合は、

さつまいもの畑からできるだけ離れた場所にプランターで隔離して栽培することをおすすめします。

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※青紫蘇やハーブ類を隔離栽培するなら、こういった深型のプランターが根張りが良くておすすめです。


トマトやナスなどのナス科はセンチュウの温床

夏野菜の王様であるトマト、ナス、ジャガイモ、ピーマンなどの「ナス科」野菜

これらは、さつまいもにとって最悪のパートナーです。絶対に隣り合わせで植えたり、

前作・後作で続けざまに栽培(連作)したりしてはいけません。

その最大の理由は、共通の天敵である「サツマイモネコブセンチュウ」です。

このセンチュウは、さつまいもだけでなくナス科の野菜も大好きです。

これらを近くに植えると、土の中でセンチュウが爆発的に増殖し、互いの根に侵入し合います。

センチュウに侵入された根は「根こぶ」だらけになり、栄養や水分を吸収できなくなるため、

収穫量が激減します。

さつまいもの場合、イモの表面に「あばた」のような黒い病斑ができたり、

形がいびつになったりして、食べる気が失せるような見た目になってしまいます。

さらに恐ろしいのが、「青枯病(あおがれびょう)」の誘発です。

センチュウが根に傷をつけると、そこから土壌中の青枯病菌が侵入しやすくなることが分かっています。

トマトやナスは青枯病に非常に弱く、一度発病すると株全体が青々としたまま急に枯れてしまいます。

この病気は伝染力が強いため、さつまいもとの混植は「病気のリスクを相乗効果で高める」危険な行為なのです。


キュウリやカボチャは水分と日照を奪い合う

キュウリ、カボチャ、スイカ、メロンなどのウリ科野菜も、さつまいもとの混植には不向きです。

これには「水」と「光」という2つの資源を巡る競争が関係しています。

まず「水」の問題です。キュウリなどのウリ科野菜は、根を浅く広く張る「浅根性(せんこんせい)」の植物であり、

大量の水を必要とします。

さつまいもも比較的浅い位置に根を張るため、同じ深さの土壌水分を巡って激しい奪い合いが起きます。

特にイモが肥大する夏場に水不足になると、さつまいもの収量が落ちてしまいます。

次に「光」の問題です。カボチャやスイカは、非常に大きな葉を展開し、広範囲につるを伸ばします。

さつまいもは太陽の光をたっぷり浴びて光合成をすることでデンプンを作りますが、

カボチャの巨大な葉に覆われて日陰になってしまうと、光合成ができずイモが太りません。

お互いに場所を取り合う「喧嘩」状態になるため、これらを植えるときは畑の区画を明確に分け、十分な距離をとる必要があります。


ローズマリーなどのハーブは生育阻害のリスク

「虫除けにはハーブが万能」というイメージがありますが、

ローズマリー、ラベンダー、ミントなどのシソ科ハーブの多くは、

さつまいも栽培においては要注意植物です。

これらのハーブは、他の植物の成長を阻害する化学物質を根や葉から放出する「アレロパシー(他感作用)」という性質を強く持っています。

自然界で自分の縄張りを守るための生存戦略ですが、

これが畑では裏目に出ます。

実際に、ローズマリーの近くに野菜を植えると生育が悪化する現象が報告されています。

また、物理的な問題もあります。ローズマリーやラベンダーは低木(木本性)であり、

根が非常に硬く、深くまでガッチリと張ります。

さつまいもがイモを太らせようと土を押しのけても、ハーブの強固な根盤に阻まれてスペースを確保できず、

変形したり小さくなったりしてしまいます。

ミントに至っては、地下茎で爆発的に広がり、さつまいもの領域を完全に侵略してしまうため、

地植えは厳禁です。香りの効果を利用したい場合は、

地植えではなく、鉢植えにしたハーブを畑の隅に置く程度に留めるのが、リスクのない賢明な方法です。


さつまいものコンパニオンプランツ導入のまとめ

植物の力を借りて美味しいさつまいもを。農薬や化学肥料に頼らない自然な栽培を楽しもう。
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ここまで、さつまいもと相性の良い植物、悪い植物について詳しく解説してきました。

最後に、成功のためのポイントを整理しましょう。

  • つるぼけ防止・虫除けを最優先するなら、迷わず「赤紫蘇」を選んでください。

    最も失敗が少なく効果的な組み合わせです。
  • 痩せ地での栽培なら「枝豆」が有効ですが、肥沃な土地では逆効果になることを覚えておきましょう。
  • センチュウ被害が心配な畑では、「マリーゴールド(アフリカン種)」を導入して土壌浄化を図りましょう。
  • トマト、ナス、青紫蘇、ハーブ類との混植は、病気や生育不良のリスクが高すぎるため避けてください。

さつまいも栽培は、ただ苗を植えて放置するだけでなく、

こうした植物同士の「相性」や「助け合い(共生)」をうまく利用することで、

化学肥料や農薬に頼らずとも、驚くほど立派で甘いイモを収穫できるようになります。

「どの組み合わせなら自分の畑の土質に合うかな?」と考えながら計画を立てるのも、

家庭菜園ならではの楽しみです。

ぜひ、今年の栽培計画にコンパニオンプランツを取り入れて、秋にはとびきり美味しいさつまいもを収穫してくださいね!

    -さつまいも, 栽培方法